元青道野球部マネのバイト先は青心寮でした2

未来 ページ31

沢「うわ！まじで居る！！！」


懐かしいなんて綺麗なものじゃ無い声に
そちらを見ると、精神年齢5歳のキラキラした目で
こちらを指差している彼


そう沢村栄純



の後ろに立っている御幸



「げっ」


沢「げっ！って何ですか！げって！」


「えぇー、面倒くさいの来たと思って」


沢「相変わらずのストレート」


「チーム違いますけど」


沢「キャップに聞いたんですよ。Aさんが居るって！それなら会いに行くしかないでしょう」


御「キャップって、、俺はもうキャプテンじゃねーよ」


「なんで連れてきたの」


御「いや、ちょっと口滑った」


「ツルツル滑るその口、縫ってあげようか」


沢「周り回って、俺に失礼」


他チームのくせに、ズカズカ近づいてきて
私に手を伸ばす


「なに？」


沢「再開の握手です」


それはいい。出されたゴタゴタした硬い手と握手をする


沢「写メとりましょ！」


「嫌だ」


沢「いいじゃないっすか。野球部のグループLINEに送ります」


「絶対ヤダ」


沢「くくくく。そう言うと思って、先に盗撮してたんですよ」


見せつけてるくる画面には、確かにズームされた私がドアップで映っている。しかも、なぜかカメラの方を見ている


沢「この写メを送られるのと、今から写真撮るのとどっちがいいですか」


「コイツ、、、。いらん知恵ばかりつけやがって」


うしししとニヤニヤしている沢村


「撮るなら、さっさと撮るよ」


沢「わーい。じゃあ、インカメで。ハイッチーズ！あだだだ」


チーズの瞬間に、沢村のほっぺたを引っ張ってやる

沢「うわ！おれブサイクになってる」


「大丈夫。あなたは、そんなもんよ」


沢「な！？」


「はい、さよならー」


そのまま沢村を部屋から追い出した


御「Aさん」


「ん？」


御「結果、仲良さそうな写真になってますよ」


御幸がLINE画面を見せてくれる



「沢村、送るの早すぎん？」

彼と彼女と未来→←作者より

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す