元青道野球部マネのバイト先は青心寮でした2

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バイトが終わり外に出る


「うわっ！びっくりした」


自販機の影に座っている御幸


人がいるとは思っていない時の人影と言ったら
たまったもんじゃない


「お疲れ様です」


「え、あぁ。お疲れ。何してんの」


「いや、まぁちょっと」


歯切れの悪い御幸


“御幸一也ー！″


沢村くんの響く声


「めっちゃ叫ばれてんじゃん。何したのよ」


「いや、まぁ」


「ふーーん。じゃあ、帰るわ」


「えっ！あ、、」


「え？なに、帰っちゃダメ？」


「いや、まぁ、あの」


いつもあんなに生意気なくせに今日はしおらしい
というか、挙動不審だ



「どうしたの？珍しいじゃん」


「あの、来週の日曜、何か予定ありますか？」


「え？日曜？ちょっと待って」


スマホのスケジュールを確認する


「土曜は昼間バイトでここにくるよ。日曜は何もない」


「部活休みになったので、一緒に遊びに行きませんか？」


「え？御幸と？」


「はい、俺と2人で」


「2人で、、」


「はい」




いつもの飄々とした表情ではなく
伺うようにこちらをみてくる御幸




「うん、いいよ」


「っし。ありがとうございます」


「楽しみにしとくよ」


「俺もっす」


“御幸ーーー！！一也ーーー！！″



「まじで、何したの？」


「ボール受ける約束です」


「それはそれは。沢村くん、首長くして待ってるよ」


「じゃあ、また。気をつけて帰ってください」


「うん、ありがとう」

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