未来 ページ21
(小湊)
ソファでテレビを見ていると、ローテーブルに置いてある携帯が着信を知らせる
画面にはAさんの文字
時計は21時をさしている
高校時代からの好きな人で、大学生になっても交流は続いているが、想いは伝えれていない
それでもなんとなく感じている特別感
こんな時間に電話がかかってくるくらいには
「亮介？いまどこにいる？」
少し元気のない声
「部屋にいますけど」
１人暮らしを初めてから、何度かAさんも遊びに来ている。そう、そんな心地いいけど、もどかしい距離感
「ちょっと行っていい？」
「いいですよ」
しばらくして鳴るインターホン
ドアを開けると
「いきなりごめんね、これ買ってきた」
とビニール袋片手に話す
部屋に案内すると、何処かで呑んできたんであろう、少しお酒臭さを残しながら素直に床に座り、テーブルに買って来たものを並べ始める
「ごめんね、いきなり来ちゃって」
「大丈夫です」
「食後のデザート！どっちがいい？」
「じゃあ、プリンで」
「だろうなと思った！はいどうぞ」
「飲み会だったんですか？」
「そー。あ、ごめん。お酒くさいか」
「それは全然いいんですけど、何かありました？すごいから元気で見ててしんどい」
「え？あー、ちょっとサークルの男子に言われた事が許せなくて、でも言い返したら空気悪くなるじゃん。だから我慢してさ、、あれ？ごめん。平気なんだけど、おかしいな」
溢れる涙を必死に抑えようとして声が歪む
高校時代から、負の感情で泣いてる所なんて見た事なくて、よっぽどの事があったんだろう
「いいですよ、我慢しなくて。我慢しに俺の所に来たわけじゃないでしょ？」
俺の言葉に顔をぐしゃっとさせて泣き始める
俺はただ側にいて、その背中を優しくさするだけ
そしてしばらくすると、聞こえてくる寝息
「泣いてるところ見たいって思ってたけどさ、どこの誰かも分からん奴に泣かされるところを見たいわけではないんだよね」
泣き疲れたのか、そのまま寝てしまった彼女の髪をサラッと撫でる
「俺の事、どう思ってるんですか？」
こういう時に頼ってくれるってさ
期待しちゃうでしょ
答えが返ってくるはずのない目の前で寝ているAさん
少し迷ったが、そっと抱えてソファに寝せて布団をかける
次の日、Aさんは目が覚めると1番に綺麗な土下座をきめてきた
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみにしています！ (4月13日 16時) (
レス) id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
にとりる(プロフ) - うたプリ大好きさん。ありがとうございます！私生活とネタの思いつき具合でペースが変わってしまいすみません🙇♀️期間が開くこともあると思いますが、ぼちぼち更新していきます💦 (4月13日 16時) (レス) id: 3537585e1a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (4月1日 1時) (レス) @page36 id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
にとりる(プロフ) - 。さん、今気づきました！嬉しいコメントありがとうございます🫶がんばります！ (1月25日 10時) (レス) id: 3537585e1a (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - とても好みの作品で読んでて面白かったです！更新頑張って下さい☺️ (12月17日 23時) (レス) @page23 id: 3bfa0dd272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にとりる | 作成日時：2023年10月1日 21時
