検索窓
今日:13 hit、昨日:14 hit、合計:7,663 hit

•••• ページ3

(渡辺)


夜ご飯の後、それぞれが自主練へと向かっていく。


結城世代が卒業して、御幸世代へと変わった。新チームが始動し始める時は、何かしらゴタゴタが起こる事は仕方がない。むしろ、ゴタゴタがない方が、それぞれが溜め込んでいるのではないかと心配になる。


片付けや翌朝の仕込みをしている時に、よくミーティングしている声が聞こえてくる。内容までは聞こえないし、聞こうとも思わないけど、不穏な空気を感じる事は多々あった。



皿洗いや翌朝の仕込みをしながら、食堂を見ると、試合相手のビデオを遅くまで1人で見ているナベ。最近、バイトのたびに、その姿を見ているきがする。



その数日後、今日もビデオと睨めっこしているナベ。手元にはノート。


でも、なんだか少しスッキリした顔をしている気がする。


バイトが終わり自販機で飲み物を買ってナベに持っていく。そして、私も愛用している充電式ホットアイマスクの新品も忘れずに手に持つ。


「ナベ、お疲れ様」


「Aさん!お疲れ様です」


「データ収集?」


「前に俺のデータ頼りになるって言われたんです」


「そうなんだ」


「色々悩んだけど、俺の青道での存在意義を見つけた気がして、今はスッキリしてます」


「そっか。うん、良かった。じゃあ、コレもこれから役に立つかな」


ナベの前に、ドリンクとホットアイマスクを置く

「えっ」


置かれた物を見て驚くナベ


「バイト中、よくビデオを繰り返し見てる姿みたから。そんだけ目を凝らして真剣にみると、目元疲れるでしょ?私もパソコンでレポート書いてたら、もう目が疲れちゃって」


「え、でも、、、」


「便利なんだよ、USB充電だし」


「いいんですか?」


「むしろ、貰ってくれないと、さすがに私も同じの2個もいらないし。もし、要らなければ誰かにあげて」


「いや、使います。ありがとうございます」


「ごめんね、勝手に。じゃあね」


「お気をつけて」


可愛いナベに手を振りながら食堂を出て、帰路についた。





ーーーーー
Aさんが帰った後、さっそく自室に戻り充電をして、食堂でビデオの続きを見る。

終わった後、部屋に戻りUSBポートを抜いてベッドに入りアイマスクをつける

見て欲しくてしていたわけではないけど、目に入って気にかけてくれた事が何よりも嬉しいし、Aさんと同じ物という事も嬉しい。

気づけばニヤつく口元を自覚しながら、目の周りに広がる温もりに意識を預けた。

彼の彼女とプレゼント→←••••



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
116人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみにしています! (4月13日 16時) (レス) id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
にとりる(プロフ) - うたプリ大好きさん。ありがとうございます!私生活とネタの思いつき具合でペースが変わってしまいすみません🙇‍♀️期間が開くこともあると思いますが、ぼちぼち更新していきます💦 (4月13日 16時) (レス) id: 3537585e1a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (4月1日 1時) (レス) @page36 id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
にとりる(プロフ) - 。さん、今気づきました!嬉しいコメントありがとうございます🫶がんばります! (1月25日 10時) (レス) id: 3537585e1a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とても好みの作品で読んでて面白かったです!更新頑張って下さい☺️ (12月17日 23時) (レス) @page23 id: 3bfa0dd272 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にとりる | 作成日時:2023年10月1日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。