元青道野球部マネのバイト先は青心寮でした2

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(御幸)


「Aさん」


バイト終わり外に出ると御幸が立っている


「誕生日おめでとうございました」


「あ、え、ありがとう。覚えてたんだ」


「昨日ですよね、覚えてますよ」


「嬉しいなぁ」


「これ」


御幸から差し出される片手サイズのそれは、プレゼントの包装をされている


「え、まじ？いいの？」


「むしろ、貰ってくれないと困ります」


「開けていい？」


「はい」


自販機近くのベンチに座り包装をあける
そこには、人気不動のハンドクリームが入っていた

「え、これ人気のやつじゃん。よく知ってたね」


「クラスの女子に聞きました」


「そうなの？」


「女の人に人気のハンドクリーム何がある？って。バイトでもよく洗い物してるし、手乾燥しそうなので」


「そうなのよ、めっちゃ乾燥するのよ。助かります、ありがと」


「良かったです」


「御幸ファン大丈夫かな？」


「なんでですか」


「野球バカな御幸が、女物のハンドクリームを探してるなんて、、嫌な予感しかしないわ」


「そんなこと？」


「女の嫉妬は怖いのよ。背後狙われないかな、帰り道気をつけなよ的な」



うーんと御幸が、少し考えたあと



「死なば諸共です」



すごいキメ顔で言ってくる


「そこは、守れよ」

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