元青道野球部マネのバイト先は青心寮でした2

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(沢村、金丸」

沢「この世は世知辛いですね」


洗い物をしていると、カウンター越しに沢村くんが、哀愁ダラダラで話しかけてくる


「なに悩み事？どうしたの？」


沢「いやー、世知辛い」


「、、、だから、何？」


金「Aさん、すみません。コイツ連れて行きます。バイトの邪魔すんなよ」


金丸くんが、沢村くんの首根っこを捕まえる


「なにごと？」


金「今日の授業で、出てきた言葉がカッコいいとか言って、無駄に使ってるだけです」


「なんじゃそりゃ」


金「要は授業聞いてるアピールです」


「なるほどね」


単純な沢村くんが、なんとなく可愛い


「沢村くん」


沢「なんでしょう！」


「次のテスト勉強楽しみにしとくね」


沢「うっ、、」


「一皮剥けた沢村くんに会えるんだろうね」


沢「ぐはぁ」


「ところで、世知辛いの例文は？」


沢「、、、、」


「まさか、言葉だけ覚えたわけじゃないよね？いやー、そんな訳ないか。ね？金丸くん」


金「まさか！そんな訳ないですよ」


金丸くんとニヤニヤしながら沢村くんをみると、猫目の彼が立っている


沢「あ、俺、春っちに用事があるんだった！」


ピュンと走っていく沢村くん


「逃げたな」


金「逃げましたね」

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