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(沢村、哲)
食器洗い中のシンクの向こうに沢村くんが立っている。
『えーやだ』
「お願いします、この通りです」
『どの通りよ。何もしてないじゃん』
「ぐぬぬぬ」
『大体、クリスの弱点なんて知ってどうすんのよ』
「一矢報いたい」
『なんで？沢村くんの練習メニューとか考えてくれてるんでしょ？』
「巻物だってこなしてるのに、、ストレッチが多いし、俺の球も受けてくれないし、偉そうなこと言うくせにあの人だってずっと2軍だし。俺だって出来るって事を証明したいんです」
『それは弱点を知ってどうにかなる事なの？少し、ずれてるんじゃない？』
「毎日毎日夕方になれば先にあがって、ろくに俺の指導もしてくれないし、メニューだけは多いし、口を開けば否定ばっかり」
素直な彼だから、理解できない行動や人のことを簡単に悪く言えるのかもしれないけど、逆に現状を知れば、受け入れる事もできるのだろう。
『まぁ、そう捉えるか。クリスの事、何も知らないもんね。でも、私から言えることは無いもないよ。所詮、私はもう部外者だからね』
「ぬぬぬぬ」
『うーん、まぁひとつ言えることは、沢村くんはクリスという人間を知らなすぎるだけなんだよね。ウワサは確かに沢山あるし、それをクリスもひとつひとつ否定していかないよ。だって、クリスが1年の頃なんて、誰も知らないでしょ？あ、御幸意外はね。だから信じないでしょ』
「どうしたら、、、」
目の前で本気で分からなくなっている彼も、悪気がある訳ではないのはわかる。
『そうだね、、高島先生に言ってみたら？きっと連れてってくれるよ』
「え？どこに」
『それは言えない』
「なんでで『言ったでしょ？私はもうマネージャーじゃないよ。はい、本日の営業終了です。閉店ガラガラです。巻物をこなしてらっしゃい』
「、、、はい」
沢村くんが出ていくのを確認した後、声をかける
『いるんでしょ？立ち聞きなんて趣味あったの？哲くんは』
私の声に見慣れた影が入ってくる。
「いや、そんなつもりは、すみません」
『なんてね、いじわる言ってごめん。何かあった？』
「いや、ただここの前通ったら、クリスって名前が聞こえたんで、、」
『がちの立ち聞きだったんだ』
「すみません」
『困る事は話してないから全然いいよ。それよりさ「Aさん」
『ん？』
「クリスの事好きなんですか？」
『は？』
「違うんならいいです、それじゃ」
『あ、はい』
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にとりる(プロフ) - もっちー様 苗字の件ありがとうございます！調整させていただきました💡とても嬉しいお言葉ありがとうございます！！励みになります🙌 (9月19日 7時) (
レス) id: 3537585e1a (このIDを非表示/違反報告)
もっちー(プロフ) - 初めまして！ダイヤのAのお話が全然ないのでにとりる様の作品を読んでて嬉しい気持ちで溢れましたありがとうございます！あと氏名が出る所で名前で出ているのでもしかしたら苗字？の設定が上手くいってないかも知れないです。更新待ってます！好きです！！ (9月19日 0時) (レス) @page38 id: 28f73aa9c2 (このIDを非表示/違反報告)
にとりる(プロフ) - 跡部王国の住民さま。ありがとうございます！とっても励みになります💡 (9月17日 8時) (レス) id: 3537585e1a (このIDを非表示/違反報告)
にとりる(プロフ) - 絵猫蒼さま。本当ですね！すみません、いつの間に、、教えていただきありがとうございました💦 (9月17日 8時) (レス) id: 3537585e1a (このIDを非表示/違反報告)
絵猫蒼(プロフ) - 失礼します、オ.リジナルフラグ立ってしまってますよ〜っ💦 (9月17日 8時) (レス) id: 546b1f5c91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にとりる | 作成日時：2023年8月17日 21時
