元青道野球部マネのバイト先は青心寮でした

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『あー疲れた。やっぱり、あの人数のご飯作るのやばいな』

冗談抜きで野菜を切るだけで腱鞘炎になりそうだ。
更衣室でロッカーにエプロンをなおし、髪を解く。鏡で身だしなみを確認し、外に出た。


いろんな所から部員の声やボールの音が聞こえ、懐かしさを覚える。

一応、監督に挨拶だけでもしとこうかな。


監督室への階段を登りノックをして扉をあける。

『失礼します』

監督室には監督と部長、礼ちゃん先生が揃っていた。

部長「おぉ、Aじゃないか。どうしたんだ？」

『今日からこちらでバイトする事になりました』

高島「バイト？」

『はい、食堂の調理室で』

監督「Aは管理栄養士の大学に進学したんだったな」

『はい。どうせバイトするなら、調理系をと探してましたら、青心寮の調理室のバイトが募集されてまして。まぁ、栄養士は調理は基本しないんですけど、献立含め学べるものがありそうだと思いまして•••という事で、今日からまたお世話になります。

監督はいかつい顔の口元を緩ませる

監督「がんばれよ」

『はい、ありがとうございます。失礼します』



手を振る礼ちゃん先生と部長にも頭を下げて退室する。


階段を降りて、寮の裏に停めた電動自転車に乗り帰宅。


初日は部員誰にも会わずに帰宅した。

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