元青道野球部マネのバイト先は青心寮でした

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倉持

「Aさん、お疲れっす」


倉持の後ろに居る沢村くんが目に入る。


『これから更に疲れそうな気がしてる』


「ヒャハハ、大正解っす」


『なに、どうしたの？』


「実は、コイツが増子さんの取り置きのプリン食べやがって」


『うわー、最低じゃん。度胸試しでもしてんの？増子怒ってたっしょ』


「うがうが言って怒ってました」


『倉持も大概先輩バカにしたるけどね』


「いやいや、俺は人を選んでますって」


『そういう所よ』


「まぁ、俺の事は置いておいて、ひとつお願いがありまして」


『、、、なんとなく察した』


「やっぱりAさんは、話が早くて助かります。増子さん、Aさんの作るプリンすきなんで」


『まぁ、いいけどさ。次来る時に持ってくる』


「あざっす！」






バイトの前日にプリンを作り、翌日バイト前にアパートに寄ってプリンを持って出る。


ご飯を取りに倉持が通る所を声をかける


『倉持、みんなが食べ終わったら来て』


「わかりました！」



みんなが食堂を出て行った頃に、食器洗いをしている私の元は倉持がやってくる。


冷蔵庫から取り出して渡す。


『一応４つ作ったから。増子に２つ、倉持に１つ、残り１つは沢村くんでも、食べた張本人だけど、まぁ任せるよ』


「え、俺のもあるんですか！ありがとうございます！」


『どういたしまして。みんなに見つからないように持って行ってよ、俊足くん』









倉「増子さん、これお納めください」


増「これ、まさかAさんのプリン！」


倉「同室の後輩の無礼をお許しください」


沢「お許しください」


倉「さ、俺も食べよっと」


沢「、、、俺のは「ねえよ」


沢「せめて、ひとくち」


倉「仕方ねぇな。ほら、あーー、、、なんてしねぇよ。あーうま」


沢「ぐぬぬぬぬ、悪魔め」


倉「あ？やんのか？元はお前のせいだろ？」


沢「ぐうの音も出ねぇ」

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