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目を真っ赤にしたまま、昨日と同じ亮くんが働くコンビニの前に着く。
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今日、行ったって会えるわけ無いのに、来てしまった。私のこの気持ちは何なのか聞きたくて、言いたくて来てしまった。
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「…あ、…。」
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「羽田行くって言ったから、日帰りで帰って来れる場所じゃな………あ、。」
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ここにいると思わなかった彼に会えて、気持ちが溢れ出すように声をかけてしまった私。本当に嫌いだ。
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「忠義くん、お友達？んふふ、こんばんは。」
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「すみません、人違いでした。」
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私だけだなんてね…思い込み激し過ぎるでしょ。付き合ってもなかったのに、私だけ特別って思う方がおかしい。あはは、そうだよね。…でも噂って本当だったんだ。あの人の隣に冴島姫子居た。結婚間近なのかな？
あの人を横切り、コンビニの中に入った。あの人も追いかけて来なければ、亮くんも居なかった。
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「…あ、Aちゃん…。」
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諦めて何かドリンクでも買おうとドリンクのショーケーを開けると、後ろからミネラルウォーターを補充する亮くんが見えた。
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そうだ、今日のカフェで言ってくれた事…利用しようかななんて思って、「亮くん、付き合おう。」と笑って言ってみた。
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「うわ、Aちゃん後ろ。フラフラのすばるやん…！？」
でも、そんなの見てももらえなければ、聞こえてもなかったみたいで…亮くんは何故かここにいたすばの方に目も心も行っていた。
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「A、お前それでええんか。」
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右頬に痛みを感じた時に、平手打ちされた事に気付いた。
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「帰んで。」
「え、Aちゃん…！」
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後ろで缶の入った段ボールを転がしたのか盛大な音を立ててる亮くんを出来る限り見つめながら、すばに硬く腕を掴まれて私は止まることができなかった。
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作者名：みーとぼーる | 作成日時：2016年10月13日 3時
