めーレミ ページ10
「美鈴暇だわ」
「えーじゃあお嬢様代わりに門番やってくれます?」
「嫌よ」
簡潔に淡々と答えるレミリアに美鈴はですよねーと苦笑する。
ではどうしようかと考えているとレミリアが突然自分の腕に傷をつけた。ぎょっとして急いで止血をしようとするとレミリアはそれを止める。その間も血がダラダラと流れていて非常に痛そうだ。
怪我をした腕に手を添えて魔力を込める。カランと軽い音がして血液を凝固させたナイフの出来上がり。
「もー吃驚させないでくださいよ」
口調は軽いものの目は肉食獣のそれだ。言外にもうやるなと言っているがレミリアは、それをはいはいと軽く受け流し空を飛んでいる小鳥にナイフを投げる。紅いナイフは小鳥をいとも容易く貫通し、美鈴の足元に落ちてくる。
「お見事と言いたい所なんですけど何も殺すことは無かったと思いますよ」
「馬鹿ね死んでなんかないわ」
そういって指をならすと小鳥が思い出したように羽を動かし空へと帰っていく。美鈴はそれを見て首をかしげる。
「今のどうやったんですか?」
「さぁ?」
教える気が無いように肩を竦める。それを見て聞くだけ無駄だなと思った美鈴は、指パッチンで固体から液体に変わった元ナイフを見る。
「お嬢様は唯でさえ少食で貧血気味なんですから、血液の無駄遣いはお控えください。」
「はいはい」
反省する気もないように適当な返事に美鈴はこめかみをひくつかせる。
「本当に分かっているんですか!?」
「大丈夫だって。やばいときは美鈴の血飲むから。
頼りにしてるぞ紅美鈴」
そう言うことじゃない!と言いたかったがそれどころではないくらい頬が熱い。きっと自分の髪と同じくらい赤面しているだろう。どんな形であれ、頼ってもらえているのだ。主の賛辞は何よりの至福。蜜より甘くどんな宝石よりも尊いモノ。この喜びを知ってしまったからにはもうお嬢様なしでは生きられない。何時もは他の者に向けられる紅い瞳が私だけを捉えて薔薇色に色づいた唇が言葉を紡ぐ。
(美鈴何でそんなに顔が赤いの?)
(なっんでもありません!!)
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かんな(プロフ) - リクエストて受け付けてますか?もし、受け付けているのならパチュレミをもっと書いて欲しいです(小声)出来ればでいいので…… (2019年6月1日 21時) (レス) id: d024afc4b4 (このIDを非表示/違反報告)
なめこの味噌汁 - うれしいいい うー☆ (2018年5月24日 19時) (レス) id: 7d1f6fc3cc (このIDを非表示/違反報告)
れみぃ(プロフ) - レミリア受け本当美味しい。紫レミお願いします! (2017年12月25日 11時) (レス) id: 2a70230ab5 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ - さとレミをください(;ω;`*) (2017年10月7日 16時) (レス) id: e9911c7eb2 (このIDを非表示/違反報告)
レミィぬこぬこ - レミリア総受けお願いします! 頑張って下さい!(`・ω・´ ) (2017年2月2日 9時) (レス) id: a46d8eda0b (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2016年2月21日 8時