レミリア受けの短編集【東方】

咲レミ ページ8

「お嬢様大好きですわ」

「へぇ」

「嘘ではありませんよ？」

「知ってるよ」

「背中を向けられたら寂しいですからこちらを向いてください」

「断る」

「あら、照れていらっしゃるのですか？」

「そんなわけない」

「実力行使でいきますよ」

「ッ！」

「ああ、可哀想なお嬢様抵抗なさるから手首から先がなくなってしまった」

「誰がやったと思っているんだ」

「私ですわ」

「お前は、私のことが好きだといったね」

「はい、愛していますわ」

「なら、何でこんなことする？」

「愛ゆえに」

「お嬢様の眼は私を見るためだけにあるのです。お嬢様の耳は私の声を聞くためだけにあるのです。お嬢様の唇は私に愛をささやくためだけにあるのです。」

「お前頭おかしいよえーりんのところへいくことをお勧めするよ」

「あらあら、お嬢様他の女の名前をださないでくださいな。嫉妬で危うく殺してしまうところでしたわ。」

「狂ってる」

「知っていますわ」

「お前といると疲れるよ」

「それは大変。ゆっくりおやすみください。時間はたっぷりあるのですから」





彼女にとっては灰色の監獄も愛の巣で。
主人の拒絶の言葉は照れ隠し。
彼女の愛はとてもとても純粋すぎたから狂ってしまった。
壊れた人形のように何回も繰り返す。

(お嬢様大好きですわ)
(昔のお前の方が好きだった)

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