レミリア受けの短編集【東方】

フラレミ ページ6

嫌い嫌い大嫌い。

私は、自分の姉が大嫌い。私を閉じ込めたし、カリスマ気取りだし、負けた相手に媚売っちゃってさ、本当に嫌い。私が¨好き¨って言うと¨そう¨と答えるくせに¨嫌い¨って言うと哀しそうな顔になるところも、お前とあだ名でよびあっているところも、咲夜との阿吽の呼吸も、明鈴と眠っているところも大嫌い。嫌いで嫌いで殺しちゃいそう。困ったときに額に手をあてる癖も、考えるときに少し首を傾けるのも、本当は可愛いものが好きで部屋にぬいぐるみをおいてるのも、紅茶はストレートで飲むのが好きなのに珈琲は砂糖もミルクもたっぷり入れて飲むところとか、すべてを見透かした態度とか、レミリアっていう名前だけでもう嫌！！
それに、

「わかったわかった」

このまま止めなければ1、2時間は余裕で話していそうなフランにストップをかける。きっかけは、パチュリーがレミィどこが嫌いなの？と聞いたからだ。こんな言葉が返って来るのは、予想外だった。フランは、嫌い嫌いと繰り返してはいるがこれではまるで、

(恋患いみたいではないか)
本人が気づいていないなら私がレミィをもらってしまおう。

「じゃあ問題ないわね？」

「………何が」

「私がレミィをもらうから」

いったとたん間違いだったことに気づいた。いや、そもそも言葉が最後まで言えたかわからない。目の前の少女、フランドールの殺気におされたからだ。言わずにさっさとかっさらっていけばよかったなと頭のどこかで考えたりした。




大図書館が弾幕勝負でボロボロになるのにそう時間はかからなかった。








(ダメに決まってるじゃん！！)
(このシスコンめ)

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