咲レミ ページ5
紅魔の屋敷では今日も御茶会が開かれていた。いつもは、主レミリアの友人のパチュリーや、妹のフランドールなどが参加しているが、今日は不参加らしい。後ろにいる十六夜咲夜は、壁に同化している。このだだっ広い部屋の中で一人レミリアは、サクサクのスコーンにジャムをたっぷり塗って口に運ぶ。よほど美味しかったのか僅かに桃色の唇が嬉しそうに綻ぶ。琥珀色の紅茶が入った華奢なカップを手に持ち、中身を飲む。口に入れた瞬間アーモンドエッセンスのような、独特の香りが広がり、レミリアは、顔を歪ませる。
「……咲夜」
「はい、何でしょう？」
「何か入れたでしょ」
よくお気づきになられましたねと妙に弾む口調で言う
「青酸カリです」
「どのくらい入れた」
「たくさんです」
レミリアの頬を冷や汗が流れる。普通こさじ一杯程度で死に至るものだ。それを、たくさんの一言で片付ける己の従者に空恐ろしくなる。
「たくさんです」
できの悪い生徒を諭すように言ってくる。そうこうしているうちに毒が回ってきたらしい。毒の量が多いからか。普通は五分くらいたってからなのに。どんだけいれたんだ。こきゅうがしにくい。くるしい。めがまわる。あ、あ、なんてことばとしてなりたたないことばがくちからもれる。それでも、よかった。これがわたしで。からだのよわいぱちえでもなく。だいじなふらんでもなく。わたしで。さくやはしゅみわるいけどだいすき。
意識が遠のく。
苦しんでいる我が主の髪を慈しむように撫でる。いつもの、カリスマ溢れる姿と違い苦しんでいる彼女に胸がときめく。好きな人の苦しんでいるところが好きなんて悪趣味だ。だけどお嬢様がそのままでかまわないと仰たから、たまに毒を盛る。優しいお嬢様。こんな私を赦してくださるなんて。強いお嬢様。何回毒を盛っても死なない。そして何より美しいお嬢様。苦しんでいるその顔。大好きですお嬢様。二人でどろどろに溶けて混ざってその境界がなくなればいいのに。私はあなたであなたは私。そうなったら素敵だと思いませんかおじょうさま。
哀れな主と狂った従者
ラッキーアイテム
フランの秘蔵姉写真集
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かんな(プロフ) - リクエストて受け付けてますか？もし、受け付けているのならパチュレミをもっと書いて欲しいです（小声）出来ればでいいので…… (2019年6月1日 21時) (
レス) id: d024afc4b4 (このIDを非表示/違反報告)
なめこの味噌汁 - うれしいいい うー☆ (2018年5月24日 19時) (レス) id: 7d1f6fc3cc (このIDを非表示/違反報告)
れみぃ(プロフ) - レミリア受け本当美味しい。紫レミお願いします！ (2017年12月25日 11時) (レス) id: 2a70230ab5 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ - さとレミをください(；ω；｀*) (2017年10月7日 16時) (レス) id: e9911c7eb2 (このIDを非表示/違反報告)
レミィぬこぬこ - レミリア総受けお願いします！ 頑張って下さい！(`・ω・´ ) (2017年2月2日 9時) (レス) id: a46d8eda0b (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2016年2月21日 8時
