レミリア受けの短編集【東方】

マリレミ ページ40

魔理沙は浮かれていた。愛用の箒がなくても飛べそうと思うくらいには浮かれていた。

そんな魔理沙の正面に座っていたフランドールは面白いものでも見るような目で見ていた。

「随分嬉しそうだね。魔理沙」

「うん?分かるか〜？」

何を隠そうこの魔理沙、目の前のフランの姉レミリアと晴れてお付き合いをすることができたのだ。
紅霧の異変から一目惚れして最近やっと想いを通わせ合えたのだから、嬉しくて当然と言ったところだろう。

「いや〜にしてもシスコンのお前のことだからお姉様を返せ！とか言ってくると思ったんだけどな〜」

そんな軽口を言うとフランも楽しそうに目を閉じてクスクス笑った。

「ふふ、まぁ魔理沙の友人として祝福するよ友人として」

やけに“友人として”を強調するなと内心、首をかしげている魔理沙にフランはただ笑っている。

「でも、妹としてなら･･････」



そう言いながら開いた瞳には剣呑な光を帯びていた。

「面白くないね」

ばさっと羽が開かれる。付いている宝石も揺れた。
赤く輝く目に、魔理沙の頬を汗が伝った。

「さぁ、楽しい愉しい弾幕を始めよう！」

フランが弾幕に“ごっこ“を着けていないのは、きっと気のせいではない。

魔理沙にはレヴァーティンを持ったフランが鎌を持った死神にしか見えなかったが、あながちそれは間違いではなかった。





これどっちかと言うとマリレミフラですかね？

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