レミリア受けの短編集【東方】

フラレミ ページ37

なんというかお姉さまは加護欲を掻き立てる存在だと思う。
こんな言葉、実の姉に使うものではないと分かっているがこれ以外表現しようがない。
だって、お姉さまが楽しそうなら私も嬉しいし、悲しそうだったら抱き締めて慰めてあげたい。お姉さまが望むならなんだってしてあげたくなるのだから、これを加護欲を掻き立てられると言わずして何と言う。
そう思いながら向かいに座っているお姉さまに、にこっと笑う。

「ご機嫌ねフラン」

クスクス笑うお姉さまはとても愛しいし、"フラン"という響きも甘やかだ。

「うん、実はね」

内緒話でもするように手を口の近くに持ってくればお姉さまも愉しそうに顔を近づけてくれる。ふわりと薔薇の香りがして、なんとなく顔が赤くなる。

「お姉さまがいるからよ」

そう告げれば一瞬吃驚したがすぐに笑顔になってくれる。

「私もフランと一緒だと楽しいわ」

お姉さまも耳打ちをしてきてそれが無性に可笑しくて顔を見合わせて笑ってしまった。
地下室にいた頃には想像も出来ないほど穏やかな時間で"この一瞬が永遠になればいいのに"なんて柄にも無いことを考えてしまった。









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(妹様ばっかずるい〜私もお嬢様とお茶会したい〜)
(うっさいわよ美鈴！でも妹様いいな････)

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