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咲レミ ページ36

私がまだ、幼かった頃お嬢様は呟いた。

「偽物が好かれるのと本物が嫌われるのどちらが不幸だろう」

振り絞ったような小さな声だったし、聞き返しても曖昧に微笑むだけだったから、確証は持てないけど料理を作っているとき、掃除をしているとき、日常のふとした瞬間に思い出してしまう。









「お嬢様起きてください。綺麗な満月ですよ」

主人の一日の始まりは夜。初めは戸惑っていた生活も何年も続けていると普通になってしまうから、慣れは怖いなと思います。

「お嬢様今日も綺麗な紅月ですよ」

屋敷から湖にかけてパチュリー様の魔法で紅い霧が留まっているため、紅魔館から見える月は全て赤く美しいのです。

「起きてるよ」

と、ちっとも起きてない声で言われても説得力に欠けます。

「今日は新鮮な肉が届いたのでパンケーキですよ」

そう言うとムクリと起きました。昔からお嬢様の好きなメニューの一つでした。最近は紫達との約束で手が出せないため、作っていなかったのです。

「おはよう咲夜いい夜だね」

朝と夜が要り混じっている言葉も昔から変わりません。

「おはようございます。お嬢様、食事はテラスに用意してあります」

お嬢様のお召し物をかえて、テラスに行きました。その場所だけ時間を止めていたので、ホットケーキはほかほかでソースも掛けられた直後の様にひんやりしています。

いただきますと言ってナイフとフォークを操って食べるお嬢様は言いました。

「偽物が好かれるのと本物が嫌われるのどちらが不幸かな」

吐息のように吐き出された言葉は幼い頃聞いたものと一緒でした。

「薔薇はどんな名前でも香りに変わりはありませんよ」

「どちらも不幸ということかい?」

「どちらのお嬢様も好きと言うことです」

そしてそれはこの屋敷に住むもの皆が思っていることですよ。

そういうとお嬢様はソースに使った血のように顔を赤く染めました。









「ということがあったの魔理沙やっぱり言った後キスくらいした方がよかったかしら」

真面目な顔の咲夜に何とか話題を変えようと尋ねます。

「どうでもいいんだけどさ、お前の話に出てきた肉って何の肉だよ」

「知りたい?」

「・・・・やめとくぜ」

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かんな(プロフ) - リクエストて受け付けてますか?もし、受け付けているのならパチュレミをもっと書いて欲しいです(小声)出来ればでいいので…… (2019年6月1日 21時) (レス) id: d024afc4b4 (このIDを非表示/違反報告)
なめこの味噌汁 - うれしいいい うー☆ (2018年5月24日 19時) (レス) id: 7d1f6fc3cc (このIDを非表示/違反報告)
れみぃ(プロフ) - レミリア受け本当美味しい。紫レミお願いします! (2017年12月25日 11時) (レス) id: 2a70230ab5 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ - さとレミをください(;ω;`*) (2017年10月7日 16時) (レス) id: e9911c7eb2 (このIDを非表示/違反報告)
レミィぬこぬこ - レミリア総受けお願いします! 頑張って下さい!(`・ω・´ ) (2017年2月2日 9時) (レス) id: a46d8eda0b (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2016年2月21日 8時

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