フラレミ ページ25
和装の多い人里では、お姉さまのドレスは、一際目立って見えた。悪く言えば浮いている。
今は2時くらいだろうか。時計を肌身離さず持っている従者はいない。紅い髪の門番も。付き人を持たずに来たせいで自分達で日傘を持たなければならない。
「お姉さま、まだ？」
「もう少しよ、疲れたの？」
ただ歩くだけでは疲れる筈ないよ。溜め息混じりに返せば、それもそうね。と日傘をくるりと動かした。
「ああ、あそこよ！フラン」
お姉さまが指差す先には一軒の飴屋。老舗な雰囲気をかもし出している。
『博霊の巫女に渡すのでしたら、洋風のものより舌に合ったものにされては如何でしょう』
私がここまで来る原因となった咲夜の言葉だ。その咲夜も美紅とお出掛けらしい。お姉さまもお姉さまで一人で行けばいいのに。
ぼろぼろの扉を開けば甘い香りに包まれた。棚には色とりどりの飴が並んでいる。どれも綺麗で美味しそうだが早く選んでほしい。
「フランはこれとこれどっちがいいと思う？」
いつになく真剣なお姉さまの手には琥珀色と抹茶色をした飴が握られている。
食べ終わればどっちも一緒よと言いたくなったがぐっと抑える。不機嫌になられると帰り道が面倒だからだ。
「こっち」
選んだのは琥珀色の飴。なんとなく綺麗だったから。
「成る程。じゃあ主人両方包んで頂戴」
「え？両方？」
「？一つしか買わないなんて言ったかしら」
いや、言ってない、言ってはいないが、何だろうこのモヤモヤ感。
そうこうしているうちにお会計は終了したらしい。
そのまま外に出て紅魔館への帰路を辿る。
私より半歩先を行っていたお姉さまが急に振り返ったので少し驚いた。
「フラン、あーん」
唐突にそう言われ困惑しながらも口を開けると飴が入ってきた。
少しほろ苦いが舌に甘味を残していくそれは、自分が先程選んだ琥珀色のべっこうあめだと気付く。
「着いてきてくれたご褒美よ」
悪魔とは思えない笑顔で言われた。
「悪くないね
飴もお姉さまも」
お姉さまよりもよっぽど悪魔な顔で言ったら顔を真っ赤にされた。
(ところで、後ろで嫉妬の視線を送ってくるメイド長と門番はどうしましょう)
ラッキーアイテム
フランの秘蔵姉写真集
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かんな(プロフ) - リクエストて受け付けてますか？もし、受け付けているのならパチュレミをもっと書いて欲しいです（小声）出来ればでいいので…… (2019年6月1日 21時) (
レス) id: d024afc4b4 (このIDを非表示/違反報告)
なめこの味噌汁 - うれしいいい うー☆ (2018年5月24日 19時) (レス) id: 7d1f6fc3cc (このIDを非表示/違反報告)
れみぃ(プロフ) - レミリア受け本当美味しい。紫レミお願いします！ (2017年12月25日 11時) (レス) id: 2a70230ab5 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ - さとレミをください(；ω；｀*) (2017年10月7日 16時) (レス) id: e9911c7eb2 (このIDを非表示/違反報告)
レミィぬこぬこ - レミリア総受けお願いします！ 頑張って下さい！(`・ω・´ ) (2017年2月2日 9時) (レス) id: a46d8eda0b (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2016年2月21日 8時
