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パチェレミ咲 ページ23

「咲夜、話があるの」

そう厳かに呟いたパチュリー様のあまりの気迫に私はただ頷いた。









「話と言うのは他でもない。レミィのことよ」

パチュリー様の真剣なときといったら蔵書とお嬢様に関することだと知っていたから、特には驚かなかったが。

(私、何かしたっけ?)

私のお嬢様への恋慕がばれたとか?それともお嬢様の洗濯物の香りを嗅いでいたのを見られたとか?まさかまさかこっそりお嬢様の使用済みのスプーンをとってあるのが知られたとか?
どうしましょう。心当たりが多すぎて、パチュリー様が何を仰るつもりか分からない。

「最近、あの子全然食事をとっていないらしいわね」

ひとまず色々ばれた訳では無いことにほっとする。

「何で安心した顔になっているか聞いても?」

パチュリー様はお嬢様が関わると異常に沸点が低くなる。急いで誤魔化さねば。

「申し訳ありません。お嬢様になにかそそうをしたのではと思いまして。」

なら、いいわと言いたげに紅茶をすする姿を見て誤魔化せて良かったと思う。それにしてもお嬢様が食事をとらないか……。

「お嬢様は、少食なお方。近頃はお菓子をたくさん食べてしまい、なかなか食事をとって下さらぬのです。」

「レミィの食事の量の管理はメイド長である貴方の仕事よ。手を抜いているのかしら。」

ギロリと此方を睨みながらカップをソーサーに置くパチュリー様。思わず手に力を込めてしまう。

「ですが!「言い訳はしないこと」

私はバンっ!!と思いきり拳をテーブルに叩き付けた。カップの中の紅茶は驚いたようにふるふると震えているがパチュリー様はただ眉を潜めただけでした。

「ですが、上目使いで可愛らしくお願いをされたものですから………」

「!?……そう、貴方は悪くないのね…」

レミィにお菓子を与えてしまいたくなる気持ちは分かるから、少しの量で多量の栄養を接種できるメニューになさい。吸血鬼でも栄養補給は必要なのよ。
といったパチュリー様に私は深く頷いた。









(ツッコミ不在の恐怖とどこまでも甘やかされるお嬢様)

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設定タグ:東方 , 溺愛 , 短編集
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かんな(プロフ) - リクエストて受け付けてますか?もし、受け付けているのならパチュレミをもっと書いて欲しいです(小声)出来ればでいいので…… (2019年6月1日 21時) (レス) id: d024afc4b4 (このIDを非表示/違反報告)
なめこの味噌汁 - うれしいいい うー☆ (2018年5月24日 19時) (レス) id: 7d1f6fc3cc (このIDを非表示/違反報告)
れみぃ(プロフ) - レミリア受け本当美味しい。紫レミお願いします! (2017年12月25日 11時) (レス) id: 2a70230ab5 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ - さとレミをください(;ω;`*) (2017年10月7日 16時) (レス) id: e9911c7eb2 (このIDを非表示/違反報告)
レミィぬこぬこ - レミリア総受けお願いします! 頑張って下さい!(`・ω・´ ) (2017年2月2日 9時) (レス) id: a46d8eda0b (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2016年2月21日 8時

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