霊レミ ページ3
少し物寂しい神社で巫女は一人掃除をしていた。太陽が雲で隠れているため、余計にさむくなる。しばらく空を眺めていた彼女だったがどこか違和感を感じた。
「ん?」
黒い粒が見える。小さい、いやだんだんと大きくなっているようだ。それがなにか分かったときには、正直もう、手遅れだった。
「こんにちは、愽霊の巫女」
突っ込んできた黒い粒もとい、レミリアは、いけしゃあしゃあとそんなことを言っていた。
「あんたねぇ!いきなり抱きつくんじゃないわよ!!」
「あら、避けなかったあなたが悪いんじゃない」
誰がよけれるかと言いたかった。相手は、スピードで天狗とも張り合うと言う吸血鬼。粒がなにか気付いたときにはもう目の前にいたのだ。誰がよけれるか!
だが、霊夢は、そう言わなかった。それよりもっと気になることがあったからだ。
「あんた、その格好」
「?……あぁこれ?にあっているだろう」
いつものレミリアとは、洋服が違っていた。いつものピンクの可愛らしいデザインのものではなくて、黒で少しおとなっぽいものだ。コルセットにも靴にもレースがたっぷりと付いているが子供らしいとは感じさせない。肩の所が大きく開いていて眩しいほどに白い肌をこれでもかと見せつけてくる。
白い肌に映える赤い傷。
霊夢はその傷をゆびでなぞる。首筋に二つの小さな赤い穴。紅魔館のもう一人の吸血鬼を思い出してしまい、不愉快になる。
吸血鬼にとって同族の特に想い人の血は何よりのご馳走。だから、目の前の少女の妹は、吸血したのだろう。あぁ本当に不愉快だ。この少女の全てはわたしのものなのに。
そんな私の不愉快オーラに気付いたのか不思議そうなかおをして覗きこんでくる。私はイライラを隠しもせず、彼女を縁側に連れていき押し倒す。そしてそのまま首筋に己の唇を押し当てた。歯で皮膚を噛みきって溢れでてくる血を味わう。レミリアは、顔を歪めているが気にする余裕がない。私は長い間水分を口にできなかった旅人のように舌を這わせた。こいつ以外の血は不味い。鉄臭くて舐めるなんて絶対に嫌だ。でも、何故かこいつは、旨い。甘くて微かに薔薇の香りもする。
自分が吸血鬼になったようだ。
今の自分達を見て、吸血鬼と人間どちらがどちらか分かるものは、いるだろうかとすっかり蕩けて使い物にならなくなった脳で考えた。
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かんな(プロフ) - リクエストて受け付けてますか?もし、受け付けているのならパチュレミをもっと書いて欲しいです(小声)出来ればでいいので…… (2019年6月1日 21時) (レス) id: d024afc4b4 (このIDを非表示/違反報告)
なめこの味噌汁 - うれしいいい うー☆ (2018年5月24日 19時) (レス) id: 7d1f6fc3cc (このIDを非表示/違反報告)
れみぃ(プロフ) - レミリア受け本当美味しい。紫レミお願いします! (2017年12月25日 11時) (レス) id: 2a70230ab5 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ - さとレミをください(;ω;`*) (2017年10月7日 16時) (レス) id: e9911c7eb2 (このIDを非表示/違反報告)
レミィぬこぬこ - レミリア総受けお願いします! 頑張って下さい!(`・ω・´ ) (2017年2月2日 9時) (レス) id: a46d8eda0b (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2016年2月21日 8時