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フラレミ ページ12

暗い暗い空間で私は一人膝を抱えていた。辺り一面闇でなんにも見えやしない。淋しい。おねぇさまに会いたいと思った瞬間光がさしこむ。光を背にしておねぇさまが立っていた。

「おねぇさま!」

駆け寄って抱き付こうとすれば紙一重でかわされる。

「おねぇさま??」

今までこんなこと無かったのに!どうして?と問うように眼を見つめるとおねぇさまは哀しそうに微笑んだ。

「お別れだよ。フランドール」

そういうと足元から砂になり風に舞って消えた。どうして?ずっと一緒だっていったでしょ。どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
何でおねぇさまは砂になった?
分からない
何でおねぇさまは哀しそうに微笑んだ?
分からない
何でおねぇさまは私を避けた?
分からない
何でおねぇさまはいなくなってしまった?
分からない
分からないことだらけ。でも一つだけ分かったことがある。



おねぇさまのいないせかいなんていらない
おねぇさまのいないせかいなんてこわれてしまえばいい

そこからは自分の力の限り破壊しまくった。
石の壁を壊し近くにいた生き物を殺した。羽を広げ人里まで降りると目につくものを全て片っ端から壊し始めた。
悲鳴の音が煩わしい。歩くたび嫌な音を出す血塗れの靴が不愉快だ。私からおねぇさまを奪った世界なんて存在する価値もない。
何で自分は生きてる?だってここにおねぇさまはいないのに。なーんだ案外簡単なことだったのか。早くおねぇさまに会いに行かなきゃ。
首に手をかけ一気に力を込めた?????



「……夢か」

すっかり分かりきったことを呟く。そうでもして気分を紛れさせないと先刻見た夢を思い出してしまいそうになり体が震える。お姉さまに会いに行かないと。生きてるか確かめて抱き付こう。お姉さまは嫌がるかもしれないが我慢してもらおう何だかんだで情に厚いお姉さまだから許してくれるはずだ。
ノックをしてドアを開けた瞬間お姉さまを抱き締める。

「お姉さまがいなくなる夢を見たの」

その声はまるで脆弱な少女のように震えていて自分が発したものとはにわかに信じられなかったが

「…大丈夫よ私は離れないわ」

少し驚いてはいたがお姉さまはそういって優しく髪を鋤いてくれた。






(ずっとずっと一緒にいましよう)
(呟いた声は誰のもの?)

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かんな(プロフ) - リクエストて受け付けてますか?もし、受け付けているのならパチュレミをもっと書いて欲しいです(小声)出来ればでいいので…… (2019年6月1日 21時) (レス) id: d024afc4b4 (このIDを非表示/違反報告)
なめこの味噌汁 - うれしいいい うー☆ (2018年5月24日 19時) (レス) id: 7d1f6fc3cc (このIDを非表示/違反報告)
れみぃ(プロフ) - レミリア受け本当美味しい。紫レミお願いします! (2017年12月25日 11時) (レス) id: 2a70230ab5 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ - さとレミをください(;ω;`*) (2017年10月7日 16時) (レス) id: e9911c7eb2 (このIDを非表示/違反報告)
レミィぬこぬこ - レミリア総受けお願いします! 頑張って下さい!(`・ω・´ ) (2017年2月2日 9時) (レス) id: a46d8eda0b (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2016年2月21日 8時

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