焦り3% ページ5
*
「べ、つにそんなことないと思うけど」
「？そうか。あ、あと手伝う」
「もう終わるから、大丈夫。疲れただろうし轟くんはゆっくりしてて！」
「でも…」
「ほらほら座って！」
無理やり押せば素直にイスに座る轟くん。
テレビもついていないからか少し退屈そうにぼーっとしている。
可愛いなぁ、なんて思いながら準備を終えお盆に乗せてご飯を運んだ。
「ありがとな」
「いいえ、？」
「ああ」
それだけ言うと再びリモコンに手を伸ばす轟くん。
「なっなんでリモコン？？」
「さっきあとで見ようってAが言ってたから」
「ご、ごはん食べてる時に見ると行儀悪いから食べ終わってからにしよ！？ね！？」
「？いつも見ながら食ってるだろ」
「えっと、今日はおとなしく食べたい気分だから！お願い！」
「お、おう…わかった」
少し引き気味だが頷いた轟くんはおかずを口へと運ぶ。
「デンジャラスうまい？」
小さく呟いたつもりが聴こえていたようで、彼は少し考えてから言った。
「安全にうまい」
「そっ、か…」
それを聞いて、何故かわからないけど涙がこぼれそうになった。
「ごちそうさま」
先に食べ終わった轟くんはそう言って食器を台所へ持って行き、ソファへ座る。
そして、リモコンを掴ん…え？
「ととと轟くん何してるの」
「テレビ見る」
「一緒に見るんじゃ」
「それはあとで見る、明日の天気予報でも見ようと思って」
…やばい。
仮に轟くんが報道を知らないとして今テレビをつけられたら終わりだ。
ていうか本人知らないとかある？って感じだけどこの天然記念物ならありうる。
「天気予報なら私が…！えっと降水確率30%くらいだよ！」
「いや、70%って言ってるぞ」
「いやちょっとまってなんでつけてんの！！！」
「？Aこそなんでさっきからそんなにテレビを見せないようにするんだ」
痛いところをつかれ、うっと言葉が詰まる。
「ごちそうさま！ちょ、リモコン貸し…て」
「っ！」
リモコン貸して、とソファへ走っていると何も無いところでつまずいてソファへと倒れこむ。
が、轟くんに肩を掴まれ倒れずに済んだ。
「ごめん、ありがとう…」
「ソファでも顔面からぶつけたら危ねぇぞ」
「大丈夫だって！そこまで体弱くないよ」
そう言って笑いながら轟くんへ目を向けると、その視線はテレビへと一点集中で。
「は、これ…」
「アハハ誰だろうね〜」
そこに映っていたものは言うまでもない。
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動木沙季 - 私は焦凍が大好きなので、もっとラブラブになってほしいです (2019年3月2日 12時) (
レス) id: 558a8f9c64 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 続きが気になります！他の作品もですが、更新頑張って下さい！ (2019年2月1日 23時) (レス) id: 73a3d9ce80 (このIDを非表示/違反報告)
seika - わ、私は主人公がまた素直に。轟君と付き合ってくれることを心から願っています。 (2018年8月21日 18時) (レス) id: 13bc3ab2c9 (このIDを非表示/違反報告)
Soleil(プロフ) - うわわわ続きが気になりますうう (2018年8月11日 14時) (レス) id: bc0cb92646 (このIDを非表示/違反報告)
百ねこ@(´・ω・｀)(プロフ) - ビスケさん» 誠に勝手ながらなのですが夢主ちゃん描いてもいいでしょうか！？！？← (2018年7月30日 11時) (レス) id: 287d67a8d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビスケ | 作成日時：2018年7月29日 12時
