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加州とともに、審神者の捜索を始める。
その間に通った道は、ところどころ刀が落ちていた。しかし神格はそのまま。つまりは、人の姿になれないだけで存在している。
どんな技を使ったのだろうか、あの後輩は。
いや、詮索するのは後だ。そう鉋は身を正すと自身の道を歩みだす。
キィン！と遠くで金属の触れ合う音。どうやらこの本丸にも抵抗する刀剣はいるようだ。
「加州」
「なに？」
「あなたもあっちに行ってきて。こっちは私で十分だから」
「…了解」
ブサイクになってるよお？といえば、加州は「ブスじゃないもん！」とプリプリ怒り出した。ああ、いつも通りだ。
「今日は大吟醸あるから、のも？」
「ん」
ぎゅ、と抱きしめ合う。
いつも仕事があるときにする、おまじないのようなもの。
「いってらっしゃい、葵」
「いってきます、清光」
さあ、彼をぶん殴りに行こう。
––––
奥に消えていく背中を見送る。
その、顔には覚悟が浮かんでいた。ふう、と息を吐く。
「大吟醸、ぎねさんと飲んじゃおうかなー」
きっと、彼女は怒るだろう。
怒って、くれるだろう。
生きて、笑って、これからも。
「グルル……」
「あれ、お前いってなかったの」
鉋が描いた墨の虎が加州に対して威嚇する。しかし加州はなんでもないように、視線を違うところに移した。
「主の、ところにいないなんて。使えないやつだね」
その皮肉は、昔の自分が聞いたらなんと答えるだろうか。
「、かんな」
俺の、主。
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亡王月(プロフ) - 続き読みたいィィィィいいいいいいい (2017年2月25日 10時) (
レス) id: daae0ce9c5 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - 続きが!!続きが!!続きがぁぁぁ!!良いところで終わってるぅぅ!!続きを待っていますぅぅ!! (2016年12月22日 19時) (レス) id: 5d7c126e76 (このIDを非表示/違反報告)
千鶴@いちごおれ - ろいど軍曹さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけるなんてとても嬉しいです！重ね重ねではありますが、ありがとうございます！！！ (2016年9月5日 20時) (レス) id: 49fc139959 (このIDを非表示/違反報告)
千鶴@いちごおれ - 幻想郷の神になってみたいさん» コメントありがとうございます！バイトも短期だったので、更新再開しました！ (2016年9月5日 20時) (レス) id: 49fc139959 (このIDを非表示/違反報告)
ろいど軍曹(プロフ) - あああ素敵本当に素敵です感動…自分が初めて読んだ刀剣乱舞の小説が千鶴さんのこの小説だったのですが、やはり好きです 自分にとっては原点なので戻ってきてしまいます あああ本当に好きですこの小説… (2016年9月3日 21時) (レス) id: d3d55130b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千鶴＠いちごおれ | 作成日時：2015年11月17日 17時
