Unloveable -4- (ページ32)

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＂1階でございまーす＂

エレベーターを降りて12月の寒い外を歩く。

隆二「ありがとな臣のこと」

A 「私は何もしてませんよ」

マフラーに顔を埋めながら小さい声で話すA

隆二「ほんと良い奴だよな～」

A 「誰がですか？」

隆二「Aだよw」

A 「そうですかね…？」

狭くもない道を2人くっつくくらいの距離で歩いてく俺ら

前のAならもっと俺と距離をとっていたはず

Aの中で俺は今どう映ってる？

A 「隆二さん」

隆二「ん？」

車の前まで来るとお互いが向き合うようになり俺の名前を呼んだA

A 「私をまた笑えるようにしてくれてありがとうございます」

Aは俺の目を見て優しい表情で話す

隆二「俺は何もしてませんよ」

さっきのAの返しと同じようにすると頬を上げてにっこりと微笑んだ

A 「それと、盗み聞きするつもりはなかったんですけど…」

隆二「ん？」

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