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駐車場に着いて自分の車の助手席の扉を開ける登坂さん
広臣 「はい、乗っていいよ」
ホントは気を使って後ろの席に座ろうとしたけど
わざわざドアを開けてくれたので助手席に乗る事に
彼女さんいたらどうしよう
伶菜 「ありがとうございます」
登坂さんの車に乗るのは初めてで今すごい緊張してる
運転席に座った登坂さんは慣れた手つきで車を動かした
何を話せばいいのか分からなくて
暫く沈黙が続いて気まずい状況に
広臣 「映画、良かったねー
一緒に観てくれてありがとう」
伶菜 「いえ、私こそありがとうございます
Aが変な事言って付き合って貰っちゃって…」
広臣 「ホントにあの映画観たかったんだよ
予告とか見て気になってたから〜」
ホントに私に合わせてくれた訳じゃないんだ
もしかしてこれもまた登坂さんの気遣い？
広臣 「まさか伶菜ちゃん達と会うと思ってなかったわ
今日あんな人いるのにw」
伶菜 「私もですよ〜
一緒に映画観れるなんて思ってもいなかったです 」
広臣 「ごめんね 俺と一緒に観る事になって
でも今日伶菜ちゃんに会えて嬉しかった」
それはどういう意味で言ってるの？
これ以上期待させないで欲しい
伶菜 「登坂さんは今彼女さんいますか？」
頭で考えるより先に思っていた事が口に出てしまった
広臣 「いないよ。好きな子ならいるけど」
ほら、最初から私の出る幕なんてないじゃん
A… 私頑張れないよ…
こんな心境でご飯なんて食べれそうにない
広臣 「よし、着いた」
車を停めとりあえず降りる為
ドアを開けようとした時
広臣 「待って！」
私の右手を掴んで目を見てくる登坂さん
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作者名：emirin | 作成日時：2016年3月1日 8時
