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＊HIRO side
プールを利用してるお客さんが心肺停止になって
白嶺ちゃんがいろいろと指示を出してくれた
本来ならマネージャーの俺がやらなきゃ行けないのに
次々と指示を出していく白嶺ちゃんに敵わなかった
白嶺ちゃんと心臓マッサージを代わりながらやって
俺が救急車に同伴し病院へと向かった
お客さんの吉田さんはすぐに治療室と運ばれ
数時間後に手術は終わった
お医者さんの話を聞くのに
看護師さんが俺を部屋へと案内してくれた
医者 「吉田さんの手術は無事成功しました。
しばらく入院してもらい安静にしてれば
問題はないでしょう」
HIRO「よかったです。ありがとうございました!」
医者 「スポーツジムのプールで
心肺停止になったとの事ですが、処置が見事でした。
対応が遅かったら危険な状態でしたよ」
HIRO 「従業員に理学療法士をやっていた子がいて
率先して救助してくれました」
医者 「失礼ですが、どこのスポーツジムですか？」
HIRO「EX sports Gymです」
医者 「あ！もしかして白嶺Aさんの事ですか？」
そういえばここで働いてたんだっけ？
HIRO 「そうです！彼女には本当頭が上がりません」
医者 「彼女はウチの病院でも
優秀な理学療法士として有名でしたよ
彼氏さんの話はご存知ですか？」
白嶺ちゃんが病院に勤めて1年くらいの時
ずっと付き合ってた人が
急に亡くなったって伶菜ちゃんから聞いた
HIRO 「はい」
医者 「彼の担当医が僕だったんです。
彼が1カ月植物状態になってたんですけど
彼女はいつも病室にいてずっとボーッとしてました
魂が抜けたように。」
HIRO 「その彼が亡くなられた後も
しばらくそんな感じだったって
彼女の友達が言ってました」
医者 「僕も理学療法士の先生から聞きました。
だから新しい場所で人の命を救ってくれて嬉しいです」
でも最愛の人が急に亡くなったら死が怖くなるよな…
そんな素振りも見せずに白嶺ちゃんは命と向き合っていた
カッコイイよ
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作者名：emirin | 作成日時：2016年3月1日 8時
