Oh Boy -2- (ページ37)

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＊奈央side

(現在に戻ります)

奈央「で、病院行ったらおデコは縫うは
腕と鼻の骨は折れるはで散々だったんだよね～
まあ、落ちたのは私なんだけど」

広臣「大和って奴とはどうなったの？」

奈央「インハイ決まった日に別れた…
わざと嫌われるような事言って…」

数日入院して前髪を切りに行った後、
バスケ部のインハイ出場が決まり大和に別れを告げに言った。

広臣「何て言ったの？」

奈央「バスケばっかやっててついて行けないって…
傷のことは言ってないんだけど。」

冗談にしても本当にヒドイと思う。
中学から親元を離れて頑張ってる人にそんな事を言うなんて…

広臣「……」

奈央「男の子と仲良くするのはいけないみたいだね…」

傷を負ってからはいろいろと考えた。

奈央「でもね、2学期から玲於に同級生の友達ができて
自分のやりたい事を一緒懸命やってる姿を見てさー
私が男友達に声を掛けたから玲於を救って貰えたのかな～
なんて思ったんだよね」

大和の事は別れてからも好きだったから辛かったけど
弟になった玲於がダンスを初めて、よく笑うようになってくれたのが嬉しかった。

広臣「奈央はすげーよ」

奈央「全然すごくないよ～
怪我してんのに自力で帰ろうとするなんてバカでしょ(笑)」

広臣「そうだな(笑)」

軽く笑った臣と目を合わせながら私たちはお酒を呑んだ

奈央「でも友達ってすごいんだよ！
1人じゃ絶対生きていけないもん」

広臣「奈央らしい…」

奈央「そうかな？」

臣は私の話をちゃんと聞いてくれて
3年前の出来事を話す私を優しい瞳で見守ってくれていた。

奈央「私、たまたまイケメンの君達と仲良くさせて貰ってますけど
本当にビッチじゃないからねーー！！」

お酒を飲むと声が大きくなるのは私の悪い癖(笑)

で、いつも怒られるからそろそろ言いに来ると思う。

広臣「たまたまイケメンって何だよ！」

萩花「奈央、うるさい！！」

ほら、やっぱり来た(笑)

奈央「ごめんねー」

広臣「酔っ払い(笑)」

萩花「水いる？」

奈央「いる！」

人に嫌われたってしょうがない。
でも私と仲良くしてくれてる友達を一生大事にしたい
って3年前、おデコに傷を負った時に学んだ。

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