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こんなんじゃ部活なんて行けないし
自分のタオルでおデコを押さえ、ここにいて大事にもしたくなかったから家に帰ることに。






田舎だから歩いて帰れる距離でもなく
電車の数も少ないから自転車で登校してる。






自転車で20分くらいの距離なんだけど山が多い。




でも、この体で片手はおデコを押さえたまま自転車に乗るのはかなりしんどかった。



まだ帰りは下り坂が多いから助かったけど…








これ絶対どっか骨折れてるよ…








体力の限界が近づいてきた頃、
家の近くにお兄ちゃんの姿が見えた。








奈央 「お兄ちゃん…!!」






おデコからの出血が顔を伝うから結構な流血だと思う。
私も何がなんだか分からなくて泣きそうになる。






敬浩 「はっ!?奈央!!!???」








たまたま東京から長崎に帰ってきてたお兄ちゃんが
私を見るなり青ざめた顔になる。







奈央 「ねえ!痛い!体中痛いの!お兄ちゃん!」







お兄ちゃんは私に駆け寄り私の自転車をその場に留めた。






敬浩 「大丈夫か!?ちょっ、抱っこしてやるからじっとしてろ!」






お兄ちゃんは気力のない妹をひょいとお姫様抱っこし
家まで走って行ってくれた。








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作者名:emirin | 作成日時:2017年5月4日 16時

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