Oh Boy -2- (ページ49)

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“ガチャ”

奈央「ん…」

広臣「奈央？」

家の鍵を開けるとモゾモゾと動き出した奈央。

奈央「家だ…」

広臣「お前体調大丈夫か？」

奈央「おみ…？」

広臣「バイト先でぶっ倒れたらしくて

啓司さんに送ってけって言われたんだわ」

相当グッタリしてるのか
玄関に入っても靴を脱ごうとしない

広臣「靴脱がすぞ？」

奈央「本当ごめ～ん。迷惑かけて…」

弱々しく話す奈央の靴を一個ずつ脱がせ

おんぶしたまま、自分も靴を脱いで家に上がる。

広臣「いいって。ベッドまで運んでやるから」

奈央「ありがとう…」

廊下にホコリ１つない奈央ん家は
白と水色を基調とした綺麗に整頓された部屋で、

1DKの決して広いとは言えないけど
大学生にしては十分の広さ。

奈央「参ったなあ…明日もバイトなのに」

ベッドに熱持った奈央の体を降ろさせる。

広臣「バイト来なくていいから寝てろだって。

啓司さんが」

奈央「あはは… 申し訳ないな」

広臣「他のバイトは？」

奈央「ない。あのさ、臣…」

広臣「ん？どうした？」

奈央「私、Twitterやってないよ。

やり方分かんないしアプリも持ってない…」

やっぱ知ってたのか…

奈央があんな事書くとは思わないけど

やっぱ変な噂立てられたら傷つくよな普通に。

広臣「分かってるよ。」

奈央「よかった… ふふっ」

熱のせいか、とろーんとした目だけど

いつもの笑顔を見せる奈央。

広臣「いま隆二が冷えピタとか買って来てるから

横になって待ってな」

奈央「うん。……臣？」

広臣「ん？」

奈央「着替えるから2分だけ玄関の方にいて？w」

広臣「あ～悪い悪い(笑)

萩花と敬浩さんに連絡いれとくわ。

心配するだろうし」

奈央「本当ありがとう…」

着替え始めようとする奈央を部屋に残し

玄関を出て、ここに来るまでにかかって来ていた

敬浩さんからの電話に折り返した。

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