Oh Boy -2- (ページ2)

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＊萩花side

打ち上げが始まって盛り上がってきたのと同時に

バイト先の人達に、この大人数のせいで
忙しくさせてしまっている罪悪感が出てくる。

奈央「ご注文お伺いしまーす」

直人「モッチー！こっちで！！」

奈央「あ、はい…」

私のいるテーブルから少し離れた席にいる
直人さんに注文を取りに行く奈央。

やっぱ、直人さんに対してよそよそしい…

さくらに言われた事を気にしてるのか
直人さんと目を合わせようとしてないもん。

健二郎「なあ、なんで萩花って

あんなモッチーと仲良いん？」

剛典「確かに。学部もサークルも違うのにね」

ダンスサークルの中でも奈央の人気は高くて

みんな友達になりたいって言ってるくらい。

萩花「入学前のオリエンテーションで

テストみたいのあったじゃん？」

伶菜「英語のクラス分けのやつ？」

萩花「そう、それ。

その時私が筆箱忘れちゃったんだけど」

その日持ってく入学の書類を家で書いてたら

筆箱ごと机の上に置いてきちゃったんだよね。

萩花「隣にいた奈央に声かける前に

＂筆箱忘れたの？＂って言ってシャペーンやら
消しゴムやら三色ボールペンまで貸してくれたんだよね」

あの頃から奈央はもう既に

綺麗に切り揃えられた前髪がトレードマークだった。

剛典「そうなんだ」

健二郎「あいつ、周りよく見てるもんな～」

伶菜「優しいねー」

萩花「長崎弁が面白いし可愛いし、

本当に良い子なんだよね。

仲良くしたいって思うくらい」

出会った頃は本当に方言が強かったけど、

今は怒った時にたまに出るくらいで

ほとんど標準語なのが少し寂しく感じたりする。

ELLY 「モッチー、ノリも良いもんね～！」

同じテーブルにいるこの4人は、奈央とご飯に行ったりしてる。

岩ちゃんに至っては、奈央に片想いしてて萩も

2人がくっつかないかな～なんて思ってる。

奈央は親からの仕送りも貰ってなくて

バイト掛け持ちして生活費を稼いでるから

忙しい子だけど、誰にでも優しいし

いつもニコニコしてて本当尊敬する。

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