第3話 ページ3
その日の深夜、ロットは自作のボウガンをいじっていた。ロットは武器屋の息子で幼い頃から父親の武器作りを横で覗いて機械いじりをしていた為か手先が器用であり、ちょっとした武器の取り扱いや制作には自信があった。
その日は新しいボウガンの制作に熱が入り過ぎた為か夕食後夜10時から作っていた新作のボウガン作りに夢中で気がついた頃には夜中の１時になっていた。
ーーふと窓の外を見ると青く光る炎が目の前を横切るのが見えた。今まで生きてきた中でそんな出来事を目撃したのは初めてだった。何十個、いや何百もの青く光る妖しげな炎がゆらゆらと飛びながら何処かへ向かっていた。
自分でも何故それがそこまで気になったのか分からない。誰かの新しい魔法の可能性だってあるのに。気がついた時にはロットは外に出てその奇妙な炎たちが向かう場所を追いかけていた。
ーーまさかこの行為が後に『あんな事』になるなんてこの時のロットは思ってもみなかった。
複数の炎は皆森へ向かって飛んでいった。もちろんロットも後を追う。この時間の森の中は暗くて不気味だったが、飛び回る炎たちのおかげで灯りには困らなかった。
その森の中でロットは意外な人物に出会った。
森の中に一人の人物が立っていた。こんな時間にしかもこんな森の中に人間が！？ 意外と若い。女性だった。歳はロットと同じくらいで16歳くらいだろうか。 いやちょっと待った！！この子は魔法学校に新しく転入してきた『リリス』ではないか！！なぜこんな時間にこんな場所で！？やはりこの子もロットと同じく青い炎につられてここへ来たのだろうか。
その時、森の奥から
「グルルルル……！！」
と何かの呻き声のような音が聞こえた。
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ぽんきち(プロフ) - 早速拝読させて頂きました。ちきぽんです。続きを楽しみにしています。 (2021年3月2日 7時) (
レス) id: e85b2d6e03 (このIDを非表示/違反報告)
古谷千紗 - ※恐れ入りますが『千紗』という名前（ハンドルネーム)の作者さんが既に存在している為、その人の名誉と混乱などを避ける為にこの名前に変えさせてもらいます。予めご了承ください。「こたに ちさ 」と読みます。偽名です。 (2021年2月27日 19時) (レス) id: d2ebfde007 (このIDを非表示/違反報告)
千紗 - 読んで頂けたら嬉しいです。なお厳しめのアドバイスや評価もなるべく承りますが、悪口や荒らしとの区別は付けてください。 (2021年2月27日 11時) (レス) id: d2ebfde007 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：古谷千紗 | 作成日時：2021年2月23日 20時
