日常化 ページ18
午前中は普通に必修科目。英語は前世から苦手なんだけど、プレゼント·マイクが担当なのでなんとかなりそう。何気に発音最高。
お昼は大食堂があるんだけど、利用するのは今日だけ。場所覚えときたいしね。明日からは兄さんと一緒に母さんの弁当です。何処で食べるか知らないけど。
「やっほ」
「待ってたよ」
「お腹すいた」
「行こうか」
食堂入口から少し離れた場所で待っててくれました。イケメンが！
「何にする？」
「冷たい蕎麦」
「じゃあぶっかけうどんで」
二人でお盆を持って、向かい合って座る。うん、家とおんなじ。
「あ、美味しい。たまになら来たいかも」
「じゃあ月一は？」
「採用」
「決まりね」
「流石ラッシュヒーロー ランチクック····ん？」
「クックヒーロー ランチラッシュね」
「そうそっち」
込み合っているので、素早く食べ終えて御馳走様でしたしました。
昼休みの余り時間で兄さんにざっくり案内してもらったんだけど、雄英広すぎ笑えない。
「····広い」
「慣れだよ、慣れ」
「やっぱそれかぁ」
「順応性が試される」
「日常で試されたくない」
ちくしょう、日常風景も訓練の一環か。流石雄英なんでもあり。
「あ、そういえばさ、ｸｿ爺どうなった？」
「こら、人前で口が悪いぞ····一応、無事らしい」
「そっか」
私たちの家にも、複雑な家庭事情はある。複雑すぎて説明したくない。
その複雑さの中心になってるのが実の祖父ことｸｿ爺。血が繋がっていることが恥だ！！
この前散歩してたら敵の攻撃に巻き込まれてこのまま天命まっとうか！？って一家揃って期待したんだけど持ち直しやがりました。ﾁｯしぶとい。
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