継子の仕事は師範のネジ拾い【伊黒小芭内】

十六本【主】 ページ18

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甘露寺さん相手に
張り合えるなんて思ったことはない。

でも、それでも彼女は私と同じ女性だ…
何か奇跡が起きれば師範と恋仲に…なんて
思ってしまっていた。




でも…まさか師範が男性を好きだったなんて…
私は、一生叶うことのない恋をしているんだと
酷く現実を突きつけられた。





小「A！！」

『…師範…？』

小「やっと見つけた…」

『何ですか？
　私なんか追ってきていいんですか？』

小「さっきのは誤解だ！
　 あれは…その……想いを伝える練習をだな///」



煉獄さんで練習？
だとしたら伝える相手は甘露寺さんですよね？
でもその甘露寺さんはあの場にいた。

目の前で練習をしていたのでしょうか？




小「A…お、俺は…///俺は…」

『し、…師範？』



そんな目で私を見つめないで。


ありもしない期待をしてしまうから。







小「俺は……Aの口に入る米粒になりたい！！」





……………。





『は？』







小「それだけじゃないぞ！
　 四六時中Aの肌に触れられるその隊服が
　 どうしようもなく憎いと思っている！！
　 できることなら俺が四六時中触っていたい！！」

『ちょっ！師範？！？！』




どうしよう師範が壊れちゃった…。





小「俺が毎日どんな気持ちで
　 お前と一緒に暮らしているかわかるか？
　 気が気じゃないんだぞ！！」

『は…はい？』

小「時透なんかに誘拐されるわ
　 やらしい服着せられて襲われそうになるわ…
　 とんでもない継子をもったもんだ。
　 可愛すぎるのが悪いんだぞ！！」




えぇー…？


師範が完全に自分の世界に入っちゃってますけど…
でも、可愛いって…師範が私の事可愛いって…///





小「だいたい何で俺の気持ちが伝わらないのか…
　 こんなにも…こんなにもAの事を
　 想っているというのに！！」

『ふぇっ？！？！///』

小「後からひょっこり現れた時透に
　 汚されそうになっては困るんだ！！
　 Aの初めては俺がもら…((『師範！！///』




師範が暴走してる…




頭のネジ全部ぶっ飛んでる…







『あ、あの…師範…その、つまり師範は…
　わた、私の事を///…す、すす///』

小「…好いている」





どうしよう。嬉しい。






小「Aが浸かる風呂の湯になりたいと
　 思うくらいには、愛しているぞ」

『……。』







師範…








頭のネジを拾ってから
もう一度想いを伝えてはくれませんか？





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