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Side，Eli ページ9
〇
ゲームまでの待ち時間にキャンベル君が話しかけてきた。
彼が私に話しかけるなんて珍しい。
私は肩の相棒を撫でる手を止め、彼の顔を見た。
「また見てたの気づいた？」
どうやらAさんのことを言っているらしい。
ゲームの部屋へ行く前に、
彼女の小さな頭とヒラヒラするベールを見た。
彼女と話をしたいけど、
いつもナワーブ君と楽しそうにしているので
止めるのも悪い気がする。
「恋する乙女だよね」
Aさんは恋をしていたのか。
キャンベル君のつぶやきに少しだけ胸が痛んだ。
「Aさんとナワーブ君、お似合いだしね」
「え……？」
キャンベル君と相棒が変な顔で私の顔を見ていた。
〇
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