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Side,Nawab ページ8



Aはイライのことが好きらしい。


今日、アイツを廊下で見かけたときに

Aはコソコソと壁越しにイライの後ろ姿を追っていた。


声を掛ければ、


『ナワーブ、くん。お早うございます……』


と鈴が鳴るようなか細い声で応えてくれた。


ふんわりとした黄金色の髪がなびいて、

Aの優し気な瞳が僕をしっかりと捉えた。

ベール越しでも、僕にはわかる。


このタイミングだけ、いつも口角が上がりそうになる。


臆病なAは自分からアプローチができない。

だから目隠しをしているイライの青い瞳にAが映ることはないんだ。


「おはよっ、A。今日のゲームは、午後に一緒だな」


思わず嬉しくなって、少し声が弾んでしまった。


ついついAを笑わせたくて、

笑顔でいてほしくて、

いつも憎まれ口ばかりを叩いてしまう。


でも、この気持ちにいつかは気づいてほしいんだ。


こっちを向いてくれよ、A。


Side,Eli→←磨羯宮…「現実面」



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作者名:三千幸 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月24日 20時

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