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Side,Nawab ページ20
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言っちまった。
青ざめたアイツの顔を見た時に、
真っ先に浮かんできたのは後悔だった。
ヴェール越しにも分かるほどの
表情の変化、
不規則な呼吸。
そこまで嫌がられるとは思わなかった。
そこまで思い悩むAの姿なんて
見たくなかった。
僕は無理やり笑顔を作って
気にしなくていいからと伝えた。
まあ、
俯いていて見えてなかったと思うけどな。
僕はこれ以上Aの姿を見ていられなかった。
部屋をそのまま出る。
「あ、ナワーブ……。
Aさんの様子は、どうだった」
「……行ってやれよ、イライ」
恋敵の顔さえまともに見れない自分に
とても
とても
とても腹が立った。
△
終わり←金牛宮…「所有者」
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