ボウフウリンの百識の王

新入生 ページ3

『ねえ梶君今年はどれだけのイケメンが入学すると思う？』



「俺に聞くか？」



『まだ二人来てないんだよね〜』



「お前ホント怖いな」
意味が分からない？どういうこと？


変なことをしてるわけではないと思う


『どこが？』



「いやいや1クラスに3つ監視カメラつけるやつが怖くないわけない」



『ひどいな〜いいじゃんイケメンと悪いことしたやつを見つけることができるんだよ』
イケメンは大事だからね特に年下イケメンとツンデレイケメンは重宝だ


『うわっ見てこれ』



「これどこ？」



『1年1組杉下君喧嘩売ったねこれ』


「梅宮さんのこと言われたんだろ」



『それ以外で怒ることないからな〜』


《あーあーあいうえおいうえおあうえおあい》



『ん？放送


あれ？梅宮さん音声入ってること分かってないなこれ』


「きっとそうだろ」


《えーっとどこのスイッチ押せばいいの？えっもう入ってんの！？言ってよーもー》


『やっぱり』
馬鹿だな〜梅宮さん


《言ったろ！》


《スぅ〜諸君!入学おめでとーぅ!!!》キーン


『鼓膜吹っ飛ぶかと思った』


「五月蝿いな」
やっぱり馬鹿だ


《バッカ声デケーよ普通でいいんだよ！！》


『大変そうだね』


「だな」


《え"え"ん"！？だって最初のあいさつだし》



『喧嘩でも始めるつもりか？』
それじゃあ新入生が怖がるだろ〜



《ただでさえ地声がでけーのに学校の外からも苦情がくるぞ》




「なんだよ、いいとこなのに邪魔しやがってなにがしてぇんだこいつら…

オラァ続きやん…ぞ！？」




『まじか見て喧嘩続けるつもりだよ』




「それはねえだろ杉下は乗ってこないはずだ」




『そっか〜


あっはっはっは〜ほんとだのってこないよ〜災難だな〜


なんて子？


え〜っとあったあった』
と、手元にある1年の名簿を見る


『桜遥ね〜変な髪の毛』


《ん"ん"んじゃまぁ気をとりなおしてボウフウリン総代 梅宮一だ


えー…ごめん、言うことわすれちゃった…》



『まってひぃ〜面白1年坊がなんだこいつって顔してるよあははは』


お前らぁ青春しろよ？青春！！せっかく高校へ来たんだからな！たくさん思い出作って有意義にすごせよ！海とか山とか行くのもいいな！ちなみにオレは海派だ！

よっしゃあ今年の夏はみんなで海行こーぜ！カキ氷食おうぜ！！》


『わーどーでもいい〜』


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