【へきせん】鳥はこれで結構なり【CS/派生】 (ページ4)

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【備考】

　前述の四機に並ぶ航空黎明期を生きた重鎮の一人。

　現存するただ唯一の実機であり、~~介護士~~…空港スタッフ達からは「怪我をされては困るのであまり激しい運動をしないでほしい」と注意されているが、本人的には何のその、スタッフの目を盗んでいつものように空港を徘徊している。
　たまーに見かけた時には階段などでふらついていたり転けかけたりしているので、周りにいる者達もヒヤヒヤの連発である。

　この空港に来た時から一日の終わりに日記を書く事を日課にしており、部屋の本棚に既に50冊以上まとめられている。
　中にはその時にやってきたヒコーキ達の名前、その日の敵機の数、敵機の種類・特徴とそのデータ、新しく分かった事、疑問に感じた事とその結論などが達筆な草書体で綴られ、もはや知恵の詰まったなんでもノートと化している。

　表立った功績は無くとも、徳川大尉らに作られた事、一番最初の軍用機として生まれた事、そして自分を踏み台に多くの会式・制式シリーズが生まれた事に対して誇りを感じている。
　会式シリーズは7号機で計画が中止されてしまったが、それでも国産の軍用機を作るという目的と結果は日本航空史に何かしらの影響を与えたに違いない。
　…と願いたい、と本人は思っている。

　そのため自分より後に登場し日本航空史を牽引したヒコーキたちを孫のように思っており、その親しみを込めて会式シリーズに組み込んだ時の番号名で呼ぶ。(○号機、会式○号機、など)

　現在、可動航空機では無い為離陸する事自体が滅多にないが、軽く駆け足をしているうちにゆるりと前のめりに浮かび上がって、空中で横向きに回転すると航空機の姿になる。
　着陸の際は大抵体勢を崩したりつんのめって転んで打ち付けたりする。