藪の中【CS/派生作品】 (ページ5)

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【備考】

　太平洋戦争中に、とある男が拾った不思議な手帳。
　内容についてはこちらを参考に。

　戦場で死んだ「河野又兵衛」に代わって、見知らぬ誰かが「河野又兵衛」になりすまして生活していたから怒った又兵衛が復讐しただとか、「河野又兵衛」にそっくりな人物を自分の代わりに戦争に行かせただとか、様々な解釈が出回っている。
　しかし真相ははっきりしない。

　最近の終末世界の異変により増えた現実世界への穴を通じて、誤って現実世界に落ちて来てしまったところをオカルト研究会員の佐伯成美に拾わせた。

　好き嫌いは特にない。憎悪や妬みなどの負の感情を除いて、基本的に何に対しても無関心。ただ輸血パックとかはよく口にしている。
　何か用事がある時以外は自分から他人と接触するということはなく、部屋の隅で体育座りをして死んだように寝ているか、メモ帳をパラパラめくっているか、遠くの空を眺めてぼんやりしている。
　部員や他の怪異に誘われればゲームや遊戯に参加することもあるかもしれない。

　対人コミュニケーションが不器用。
　何か話題を振りかけられても大抵「なんだ」「そうか」で終わってしまい会話がそれ以上続かない。ちなみに本人に特に悪気はない。
　お世辞は勿論、慰めたり同情したりするのも苦手。なので誰かが落ち込んでいるのを見かけると、他の適役を呼んでくる。

　戦闘武器はメモ帳と、着剣した三八式歩兵銃。
　銃はもはや銃本来の扱いとは逸脱した鈍器や刺突武器として振り回されている。
　能力の関係上、怪異か人間の血肉が不可欠であり、戦闘終了後には形のある敵の怪異をバキバキゴリゴリと食い漁っている姿が見受けられる。絵面が真っ赤。

　「自分は人間であって人間ではない」という考えが強い故に、普段から人間達との間に明確に一線を画しており、最低限に残された理性でその線を超えないように注意をしている。
　相手がこの線を越えようとしようものなら一応警告はするが、そこから先まで入ってくるなら、むしろ自分から此方側へ引き摺り下ろさんとせんばかりの歪んだ精神を持っている。