藪の中【CS/派生作品】 (ページ2)

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【性格】

　非常に寡黙で不器用。軍人口調であることもあってか少々高圧的な態度と捉えられることも多いかもしれないが、実際は謙虚な人物。
　芯が強く、一度決めたことは何がなんでも突き通す義理堅さと頑固さがある。

　いい意味で肝が据わっており常に冷静沈着だが、悪い意味で言えば感情の起伏が無く常に無感情に見える。表情筋も硬いため、彼の心境や腹を知ることは中々に難しい。
　しかし「怒」の感情が働いた時にだけ、目が見開かれ、恐ろしいほど顕となる。

　非常に執念深く、一度受けた仕打ちは二度と忘れることはない。
　彼が普段から口にする「河野又兵衛」に過去に受けた仕打ちもその一つ(というか発端)のようで、裏切りや嘲り、他人の命を弄ぶ様な行為に対して過敏に反応し、狂ったように怒り出す。一度怒り出すと我を見失いがち。

　人型の怪異として自らの意志は持っているものの、あくまで本体は「メモ帳」であるため、基本的に他者からの命令や勧めなど受動的に行動を起こすパターンが多い。

　憎き「河野又兵衛」が関わった時だけ、彼自身の意識が本格的に浮上するといっても過言ではない。
　そのためそれ以外のことで彼が自ら手帳に書き込むことはない。…多分。

　一人の人間の形の中に、物静かな軍人の面と、死体に馬乗りになって滅多刺しにするような狂気を孕んだ面が同居しているような存在。
　人間としての理性はあるので、周りの人間が人道を外そうものなら一度制止はするが、本来の彼の在り方が恨みや憎悪を教唆するものであるため、一度の制止で聞かなかった場合は快く加担し、エスカレートさせる。