【cs】百瀬旧制中学校卒業証書。

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【七不思議の名前】校舎裏の慰霊碑



【概要】


　旧校舎の裏＿草木の生い茂るその縁にひっそりと立つ慰霊碑の背後に、 空襲で亡くなった沢山の子供達の霊がずらりと並んで此方を見ている 、と噂される七不思議。

　かつて空襲の被害に遭い、また避難所としても利用されたこの学園の敷地内では未だに当時の霊が彷徨っているが、単体での霊力は弱いために一般人の目には映らない。それらが「慰霊碑」を拠り所として集結しているが故に、霊感のない人間にも視認される事が多く、後にそれが七不思議へと発展した。



　霊達の殆どはこの学校に通っていた中学生や怪我を負って運ばれた、空襲を逃れるため避難してきた男女を問わない子供ばかりで、その性質は様々。

　意識をはっきり持ち「今」の校舎を眺めるもの、慰霊碑の前に立った人間を知覚する者もいれば、地縛霊として「過去」に囚われたままで、「今」を生きる人間を正しく知覚する事が出来ずに歪み意味不明な言動を繰り返すものや、その目に過去の風景を映し続けるものもいる。
　前者は無邪気で人懐っこく好奇心旺盛。生者を悪戯に巻き込んだり驚かしたり話しかけたりする事がある。後者は恐らく意思疎通不可能。

　ずらりと並んだ子供達の中に一人最年長のまとめ役と思われる中学四年生(15歳)程の青年が居り、彼が無邪気な子供達の面倒を見ているようだ。



　その魂は数知れず、個人差はあるものの大抵20人前後が見える。
　特に慰霊碑の真前まで来ると、必然的に霊達の意識が接近してきた人間の方に集中するため尚更視認されやすくなり、その際には向こうの木々の隙間までもずらりと100人以上が並んでいるのが確認出来るのだという。

　通常は慰霊碑の背後に立ち尽くし此方を伺っているだけであるが、誰そ彼時、すなわち夕方を過ぎると比較的行動の自由が利くようになるらしく、慰霊碑の周辺に屯し、側に来た人間に近寄っては 「かごめかごめで遊ぼう」「鬼ごっこをしよう」 と遊びに誘っている。



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