墨の呼吸法一覧 ページ26
・壱ノ型 滲淡雪(にじみあわゆき)
発動した場所に自身の残像を置いて敵の注意を引き、その隙に自分自身は影を薄めて相手の背後に回り、刀を地と平行に滑らせ肉を断つ。
残像だけ置いて攻撃を回避するためだけに使用する事も可能。
自身の残像が攻撃を喰らった際に摺り抜け、墨が滲むように薄まり消えていく事からこの名が付いた。
・弍ノ型 撓竹(しなりだけ)
相手の攻撃を"視認"した後で自身の身体能力を瞬間的に急上昇させる技。特に反射神経・動体視力・柔軟性・脚力を高める。
素早く体を拗らせて、力に撓る竹の如く攻撃を回避する・又は受け流すのが主な使い方だが、身体能力を上げるまでが技なので、そこから仲間の身代わりをしに行く等様々な使い方があると思われる。
・参ノ型 大獄空断(たいごくからだち)
水の呼吸「打ち潮」に影響を受けた技。視認できぬ程の速さで相手の体を大の字に斬り裂く。
書道の大筆を両手で構え振り下ろすかの如く大きく激しい動きを連続かつ超高速で行う為に腕への負荷が大きく、同時に相当な筋力が求められる。
・肆ノ型 登竜門(とうりゅうもん)
参に同じく水の呼吸から派生した技。
「神奈川沖浪裏」で描かれる力強い波を思わせる強烈な薙ぎ技を、下段から上段に向かって3連繰り出す。
相手の体重が500kg以下ならば一撃目で身体が宙に浮き、空中でそのまま二発、三発目を喰らってさらに舞い上がる。
大抵三発目を出し終えた後に、水の呼吸滝壺で勢い良く地面に叩き付けるのがオチ。
重く体が巨大な存在であれば持ち上がらずにそのまま腹から頭まで斬り裂く。500kg以上の重さが有り、小さいものだと失敗する。
その様子はまさに激流に抗い天を目指す鯉の如し。
・伍ノ型 赤富士(あかふじ)
肆の型を基にしており、人の原型を残す・または超巨大な敵に対しての特攻攻撃。
相手の鳩尾に強烈な突きを繰り出し肉を貫通した後、そのまま気合を込めて上段に勢い良く斬り上げ中から頭までを裂き破るというエグい技。
超巨大エネミーの場合は「腹を突いてどうする」と油断されがちであるが、斬り上げる際に同時に強烈な衝撃波・斬撃が発生しており、高さがあっても頭まで届き裂け割れてしまう。
その様、噴火する富士の如し。
エフェクトが白黒で表される事が多い墨の呼吸法で唯一赤色が表れる技でもある。
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