＜文スト 短編集＞貴方と私は互いに深い愛に堕ちている

猫と君　<福沢諭吉> ページ6

笹の葉ら秋様からリクエスト戴きました
ーーーーーーｷﾘﾄﾘーーーーーー

「まだ煮干しはある...取り合うでない」


武装探偵社 社長福沢諭吉は今日も変わらず猫と戯れ中

煮干しを取り合う猫を見て微笑む


「貴方も猫が好きなんですか？」


いつの間にか自分の隣に来ていた一人の少女

私が気配に気づかない筈が...


「ずっと呼んでたんですけど幸せそうな顔して猫と戯れていましたから...」

「それはすまなかった。して、貴君の名は...？」

「Aです！私も猫が好きなんです！！」

「私の名は福沢諭吉だ 宜しく頼む」


猫のように愛しい...

心の中でそう思っていた


「あ！コラ！服は爪研ぎじゃないの！」


猫の首根っこを掴むA

もはや、どちらが猫か否か...


「悪い子にはお仕置きだー！えいっえいっ！」

「Aは猫みたいだな...」

「え...？」


しまった...！心の声が...

引かれて無いだろうか...


「ん〜でもよく昔は猫みたいって言われてましたよ！」

「成る程...」


その無邪気に笑う姿も愛しい...

私は無意識にAの首に手を出し、猫を撫でるように擽った


「ふ...ははっ...！くすぐったいです...福沢さん...！」

「すまないな...つい...」

「も〜...あ！もうこんな時間...私帰りますね！また会いましょうね！」


私に一礼し、影がだんだん遠くなって行く

一人になった私は呟いた


「愛している」


また少女に出会えることを祈り福沢も探偵社に戻った
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「評価とやらをしてくれ」

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