【呪術廻戦】見えなくなった

見えない 12 ページ14

目の前にいる男二人は彼の姿を見るなり
「ﾁｯ、男かよ」と呟いて私たちから離れていった



とりあえず助かった…？


私たちから遠ざかってく男二人の背中を眺めると同時に身体の力が抜けていく感じがした



……って、安心してる場合じゃない！




今この場所にいるのは


私と後ろにいる男＿＿＿＿


つまり“五条悟”だけということになる



周りから見れば彼氏が彼女を後ろから抱き締めてる状況だろう



だが、私たちは当然そんな彼氏彼女という恋人関係ではない



一刻も早くこの状況を何とかせねば…！



いざ五条の腕から抜け出そうとするが
当の本人は私を逃がすまいと腕の力を強めた


まるでギュッと効果音が聞こえそうなくらいの強さで


しかも無言でやられるから何を考えてるのか分からないから怖い





いや、いくらなんでも力強すぎだろ！


痛い痛い痛い！骨が折れる！




『ちょ、……五条っ！いい加減……離してっ！』


「嫌だ。離すと僕から逃げるでしょ。」


『うっ……』




やはり私の行動はお見通しですよね〜



痛みに耐えながら必死に他の逃げ道を探していると「ねぇ、A」と耳元で呼ばれ何を言われるのかと少し緊張する



『な、何よ……』


「会わないうちに太った？」


『マジで離せやコラ』



誰かこの男にデリカシーの意味を教えてあげて？



確かに最近は仕事のストレスで食欲ばかり増して色々と食べては体重計乗って後悔してたけど！


.



もうちょっと言葉を選べ、この野郎！

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