続き ページ12
〜〜〜
そんなこんなで、未だに賑わう会場からは少し外れた神社の境内へ。
さっきのようにフラフラと散歩しつつ、神様へ御参りも欠かさずにした。
少し早めに来たお陰か境内はまだ人影は少なく、場所取りは何の苦労もなくできた。
見晴らしは良好。
その割に周囲は木々に囲まれている人気の少ないような場所で、いわゆる穴場スポット。
他の人が来る気配は一切ない。
そのまま人は来ず、花火が上がり始めた。
また盛り上がりを見せる人々の頭上を、美しく華々しく飾っていく。
一瞬のタイムラグの後に、力強く響く音。
その直後。
音に乗じてか何なのか、俺の身体はらっだぁによってグッと引き寄せられた。
なんとかギリギリで体制を崩さずに保ったが、引き寄せた手は既に自分の頬へと伸びていた。
「おいっ、ちょ、ここ外…っ！」
必死に抵抗する俺に対して、雰囲気に浮かれていつもより艶っぽいらっだぁが返す。
「何のために人少ないとこ来たと思ってるの？
というか、どうせ皆花火か自分の相手しか見てないだろうし。だから俺らも、ね？」
そう言って頭に付けていた狐面をスルリと外し、口元を隠すように持って来る。
「ね？って、ぉいっ…んぅ、は、ぁっ…！」
ズルい、ズルすぎる。
言葉に反応する隙を突かれ、まるでりんご飴でも舐めるかのように、いとも簡単に口内を蹂躙される。
目の前に精一杯になりつつあるがチラッと周りを見ると、本当に誰も見ていないようだった。
わざと大きめに立てられる水音も、花火の咲く音で掻き消されて、自分たち以外の誰にも聞こえない。
よそ見をしていたら、視界を何かで遮られた。
その何かは自分がよく慣れた温かさを持っていて、それがらっだぁの手であることはすぐにわかった。
「ちょっと、今は花火よりこっち見て？」
気がつけば既にお互いの口は離れていて、嫉妬心を言葉に乗せて伝えられる。
惚けている頭と開けたばかりの視界でやっと理解したのは、
目の前の恋人が嫉妬を表情にまで浮かべていることと、自分の頬が真っ赤に染っているであろうこと、そしてもう一度空高くに光の花が大輪を咲かせたことだった。
〜〜〜〜〜
…え、もう夏は終わったって？
あのですね、そのー、完全にネタにするの忘れてまして、ね？
一日で2つ書き上げたんで許してください…
個人的には、ちょくちょく書きたかった表現で書けて大満足でございます。
リクエストありがとうございました！
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みぃ - リクエストよろしいでしょうか？よければﾈｹﾒ総受けとgt総受けが見たいです！ほんとに作者様がよろしければでいいので、、あと作品最高でした。 (4月20日 21時) (
レス) id: 79fc2d292f (このIDを非表示/違反報告)
いぐりあ(プロフ) - まめふなさん» リクエスト書かせていただきました。勝手に人外パロにしてしまったので、こちら地雷でしたらすみません…！楽しく書かせていただきました〜改めてありがとうございます！ (2021年10月6日 22時) (レス) id: c5d39b180d (このIDを非表示/違反報告)
いぐりあ(プロフ) - まめふなさん» 返信遅れてすみません(_ _)お褒めの言葉とリクエスト、ありがとうございます！krsmハロウィン、承知しました〜！ (2021年10月3日 0時) (レス) id: c5d39b180d (このIDを非表示/違反報告)
Yogurutoooon(プロフ) - リク失礼します！地雷だったら大丈夫ですが、kyoさん総受け出来ますか…？ (2021年2月4日 22時) (レス) id: 37e6113bde (このIDを非表示/違反報告)
いぐりあ(プロフ) - 伏せ字に使われる○さん» こちらこそ！リクエストありがとうございました…！！ (2020年11月9日 21時) (レス) id: c5d39b180d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いぐりあ | 作成日時：2020年8月22日 16時
