しっかり者の我慢(むさしさんリク) ページ19
海斗side
お父さんが会社に行って、バタン、と玄関のドアが閉まる。
海斗「っうっ…」
…実は、俺も朝からちょっとしんどいんだ。
でも兄ちゃんもしんどそうでしかも熱もあって、お父さんすっごく心配してたから言えなくなっちゃった。
それにお父さんお仕事だし、僕までしんどいって言ったらもっと心配かけちゃうもん…
玄関で1人になると、なんかさっきよりしんどくなってきた気がする。
時計を見るとまだ9時前…あと3時間もあるって考えるとかなりきつい。
だけど兄ちゃんの看病任されたからにはちゃんとやるしかない!
…とりあえず兄ちゃんの部屋行こっと。
海斗「兄ちゃん、大丈夫?」
龍也「ハァ、ハァ…海斗?お父さんに俺の看病頼まれたんでしょ…ごめんね。」
海斗「ううん!あ、お茶とか冷えピタいる?」
龍也「持ってきてくれたら嬉しい…」
海斗「わかった!ちょっと待っててね。」
リビングに行ってお茶と冷えピタを持って…スポーツドリンクもいるかな?
あ、熱ある時寝てると汗かくからタオルもいるよね、あとなんか持ってくものあったっけ…
海斗「っ…ふぅっ…」
やっぱりしんどい…冷えた飲み物が頰に当たって気持ちいいってことは熱あるのかな?
色々と持って、兄ちゃんの部屋へと戻る。
海斗「おまたせ!これおでこ貼っといてね、あと飲み物ここに置いとくね。」
龍也「お、色々ありがとう…海斗、顔赤いけど大丈夫?」
海斗「…っうん!動いてたら暑くなっちゃった笑」
龍也「そっか…っハァ、ごめんきついからちょっと寝るわ…海斗もやることあるでしょ、ずっとこの部屋いなくても大丈夫だからね?」
海斗「ん、わかった。おやすみぃ…」
兄ちゃんが寝たのを見届けて部屋を出る。
もうちょいで体調悪いのバレるとこだった…
リビングのソファーに横になって、さっきこっそり兄ちゃんの部屋から持ち出してきた体温計で熱を計る。
ピピピピッ
海斗「え、38.6…⁉」
自分が思ってたよりも高いや…
…数字見たらますますしんどくなっちゃった。
お父さん早く帰ってこないかなあ。
でも兄ちゃんもしんどいのに僕までしんどかったらお父さん大変だから言わないほうがいいかな…でも我慢してるのバレたらなんですぐ言わなかったのって言われるかな…看病頼んだのにちゃんとできなかったのってガッカリするかな…
いろんな思いがグルグルするけど、全然頭が回らない。
しばらく寝てたらお父さんが帰ってきた。
どうしよう…?
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SixTONES SnowMan - 間違えて家族系と打ってしまいました (2019年11月23日 17時) (レス) id: 7022ef8850 (このIDを非表示/違反報告)
SixTONES SnowMan - SixTONESのを出して欲しいです。 田中樹は末っ子(赤ちゃん)でお願いします。兄弟は、何人でもいいです。父だけでは、なく家族系が出来たら家族系がいいです。 よろしくお願いします。 (2019年11月23日 16時) (レス) id: 7022ef8850 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - すみません!間違えて低評価してしまいました!本当にすみません…。 (2019年8月8日 11時) (レス) id: 0abd04aca6 (このIDを非表示/違反報告)
とらの子すたー☆(プロフ) - ゆうさん» なるほど、ちゃか呼びとまちゅ呼びいいですね!血が繋がってない設定になるかもしれませんが…笑 ではそれで書かせていただきます! (2019年7月31日 7時) (レス) id: 972b173d36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - とらの子すたー☆さん» 全然大丈夫です!もし名前の関係で難しいならちゃか呼びとまちゅ呼びでお願いしてもいいですか?( ; ; )それでも難しいようでしたらうみまちゅでお願いします! (2019年7月31日 2時) (レス) id: 12aae634fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とらの子すたー☆ | 作成日時:2019年7月13日 20時