「この人の為にも。」 (ページ4)

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写真ページ4

「ユウトが撮ってきたんだ。」

『ユウトさんが…？』

「あぁ…帰り際に刑務所に入っていくお前を見つけたらしくてな」

『あー…』

これ、面倒くさくなるやつだ…

『ご安心を。先程話した通り、自首しに言った訳では無いので。』

「…あ、あのー…」

『ん？あ、ユキ…間違えた、ポンコツナリさん。どうしかしました？』

「いや、ユキナリで合ってるよ!?」

『分かってますよ。ちょっとふざけただけです』

「う、うーん…？と、所でさっきの話は…」

『…いつから聞いてました？』

「え、えっと、その…最初から…」

『…1人でですか？』

「うぇ!?あー…えぇと…」

『…1人じゃ無いんですね』

「そ、その…うん。」

その言葉を聞いて、入り口付近をチラリと見遣る

すると、何かがビクッと跳ねた

『…あの、出てきて良いですよ…？』

「はぁ…やっぱポンコツナリ…」

「なっ…！君はまたそうやって…！」

「それにしても、Aさんってお兄さんがいたんだね…」

「ていうか、色々あって刑務所暮らしって、どういう事？」

『それは…もっと皆さんを信用出来るようになってからお話します。』

「え、俺達信用されてなかったの!?」

『当たり前でしょう…まだ出会って1～2週間しか経ってないんですから。』

「うっ…」

『そんなんだからポンコツ呼ばわりされるんですよ』

「ぐっ…」

『もうちょっと頭を使おうとは思わないんですか？』

「もうやめてくれ…」

半泣き状態でそう言われて、あぁ、ちょっとやり過ぎたな。と、心の中で反省した。