〃 ※💧視点 ページ18
※卒業メンバー(蜜蜂さま)名前表記あり
自分の腕の中で安心して眠る彼女を離さない様に抱き締める。
こうしてあげれるのは自分だけと思えば嬉しいのに、彼女は自分ではない誰かを見ているようで嫌気がさす。
アカデミーに入ってた頃。
もうライバーにはなっていたのに夜中、1人で歌のレッスンを受ける彼女を何度も見かけた。
ダンスもやっては倒れそうになってて、また立ち上がって。
もしかしたらその頃から気になっては居たのかもしれない。
ゲームも上手くて、努力の賜物である歌もダンスも人一倍。
そんな彼女の弱点が俺に当てはまると知った時は言わずとも悲しいの一言だった。
メリッサが克服を助ける手伝いをしてと頼んできた時は驚いた。
普通は克服出来ないというより、しようと思えないだろう。
メリッサの為だと言って(まだ目は見てくれなかったが)俺に話してくれた時、彼女は仲間思いで、どうしようもなく努力家なんだと知った。
彼女が貧血で倒れそうになって、既に手は握れるようにはなったけどまだ克服できてない時、流れでつい抱き締めてしまった。
直ぐに離れようと思ったが、震えた手で服を掴まれてしまい、どうしようも出来なかったとき、確かに聞いた。
『人って、こんなに暖かいんだね。』
まるで今まで人と触れ合って来なかったような言い草。
勿論男はともかく同性ともなかったような。
なのに、無理をしているのか震えた手で掴んでるのをみれば愛おしく思ってしまって。そのまま離そうとした手を彼女の背中に回した。
『……呼び方変えようよ、言いにくい。』
『あー、じゃあヒムで！あ、駄目だよ先輩付けないで』
完全な克服までは半年間ほぼ毎日での苦労だったけど。
それでも彼女が自分の近くに居てくれてることが嬉しかった。
ただ、努力しすぎるのは変わっていない。
自分が悪いんだと努力し続けて、アンチが出る度に毎日欠点と言われた場所のトレーニングをして、自分の心を代償にスキルを磨いてく。
そんなのは見ていられなかった。
『やだ、やめてよ……悪いとこは全部直す、から、もう……』
『お願い、1人にしないで』
無理やりに辞めさせたとき、懇願するように言われた言葉。
足と手も震えていて、痩せた体に目にたまる涙。
その時に彼女にも、自分にも誓ったこと。
「…ミィーアだけは、俺が絶対守ってやるから。」
せめて彼女に特別な人ができるまで。
自分の思いに背いても彼女の心の拠り所になれるようにと。
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( 'ω' )ﾍｹｪ - コメント後に更新されドキドキしながら読ませて頂きました！リクエストなのですが、メイフ王にミィーアちゃんも出て答える話が読みたいです昴流さんが書くミィーア×ibとのイチャイチャ会話は何回も読み直して尊い！！！って心の中で叫びながら1から見返してしまいます笑 (2月4日 8時) (
レス) id: a578e2b201 (このIDを非表示/違反報告)
昴流(プロフ) - ( 'ω' )ﾍｹｪさん» コメントありがとうございます！！頑張って更新していきますので是非応援お願いします🙇♀️ (11月2日 15時) (レス) id: c998eb6ed3 (このIDを非表示/違反報告)
( 'ω' )ﾍｹｪ - 更新待ってます！！！！とても続きが楽しみです✨ (11月2日 9時) (レス) id: d1245ffa06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2023年4月5日 20時
