君とともに。ー桃黄ー ページ27
さとみside
…嘘だ。
嘘だと言ってくれ…。
なんでお前がタヒぬんだよ…。
俺たち5人は俺の彼女と別の仕事があり
俺は仕事が終わって駆けつけた。
でも、笑顔の彼女は居なくて…
ごろごろと転がったタヒ体に紛れて
血を流していた。
見間違いだと疑って
彼女を膝枕した。
る「さ、とく…」
少し揺れたのか
かすかすな声で俺の名を呼ぶ。
さ「るぅと、タヒぬな!すぐに手当するから……!!」
俺が手をかけようとすると
その手を止め首を振った。
さ「る、るぅと…?」
る「も、間に合わ、ないから…。だいじょうぶ…さとみ、くん…ぼく、のこと…
すき…?」
!!弱々しい笑顔で語るるぅと。
なんで…!
さ「まだ、喋ってる…間に合う…!好き…好きだから、!愛してるから、タヒぬな…!!」
精一杯、俺の思いを届ける。
なのにるぅとは…
る「ふふ…うれしぃ…ぼくもすきだよ…?」
さ「おねがぃ…生きてくれ…!俺は…俺は…!!」
る「さとみくんな、ら…だいじょうぶ。ぼく、しんじてるから…」
大丈夫なんかじゃない。
どれだけ俺がるぅとにどれだけ…
支えてもらったことか。
るぅとが俺の頬に手を当てる。
かすかに温かい。
視界が歪む。
涙がポロポロと出る。
る「…なかないでよ…さとみく…ぼく、さとみくんの、ないた、かお…きらい…。」
そう言われてハッとする。
でも、笑えなんて無理だ。
俺の恋人が…彼女が
目の前で…
トンッ
さ「ぇ…」
る「もぅ…からだにちからはいんなぃ…wごめんね…さとみくんッ…」
やだ…やだやだやだ…!!!!
タヒぬなよ…!!!!
る「…ばい、ばい。さとみくんッ…大好きだったよ…?」
ゆっくりるぅとの目が閉じた。
その間、声が出なくて。
すべて嗚呼に流れて。
さ「るぅと…?なぁ、るぅと!!!!!」
タヒんだ…?
るぅとが亡くなった…?
嘘…嘘嘘嘘嘘嘘
……嘘だ!!!!!
はは。お前がタヒぬなら…
さ「俺もタヒなねぇと…るぅと…俺はお前の期待には答えられねぇ…。」
俺の彼女はるぅとだけなんだよ…。
俺は周りがきれいな壁際に寄って
自分の横腹を刺した。
どうしても、血をかけたくなくて。
きれいなるぅとのままで。
俺は…
さ「る、ぅと…」
視界が暗くなる。
痛い…。暗い。痛い…。
俺はるぅとを抱きしめて眠りについた。
相談したい。(必読)→←もう君の愛は嘘なんだー桃黄ーみーちゃんリクー
15人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
流真 - りんさん» Part4に投稿させていただきました!おまたせしてごめんなさい! (2022年4月17日 18時) (レス) id: 9e372ab087 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 流真さん» はい!いくらでも待ちます1頑張ってください! (2022年2月12日 10時) (レス) @page39 id: bf857f5eda (このIDを非表示/違反報告)
流真 - りんさん» え、マジですかwならもっと書けるよう頑張ります!なので少し待ってください!更新頑張ります! (2022年2月12日 10時) (レス) id: 9e372ab087 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 流真さん» めっちゃ見ましたけどもう一回見返してきます!!((( (2022年2月12日 0時) (レス) id: bf857f5eda (このIDを非表示/違反報告)
流真 - りんさん» 大丈夫ですかw黄青好きならこの話のパート1に沢山あるので見てみてください! (2022年2月12日 0時) (レス) id: 9e372ab087 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ