07「俺は、違いますから」 ページ7
「あ……。Aさんがなかなか戻ってこないから、様子を見に来たんです、けど」
よろめいて扉にぶつかったらしい。戸惑ったように私たちを見るつわはすくん。
「あれ、つわはすさん、どうし……あらー」
後ろからひょこ、と顔をのぞかせたP-Pが苦笑を浮かべ。
「……お邪魔だった？」
「いや、全然」
私が答えるより先にアブさんが手を振って、さわさわと太ももを撫で上げてくる。
「むしろ、Aちゃんみたいなお堅い女の子には、人に見られてるぐらいの刺激があった方が素直になってくれそうだし。ね、Aちゃん」
「ちょっ……と…っ、調子に……ひ…ぁっ」
やばい、戸口に気をとられた。
太ももを探る怪しい手の動きを必死に押さえ込みながらも、私の耳に息を吹きかけてくるアブさんに、思わず体がビクリと反応し。
変な声が出てしまう。
何、これ。
違う、違う。
こんなの私じゃないっ……。
「……いい反応だねぇ」
上目遣いにちらっとこちらを見たアブさんの目が細まり。口元をつり上げるのと。
「な、にやってるんですか……！」
硬直から解けたつわはすくんがはっとした表情で私とアブさんを引きはがすのは、ほぼ同時だった。
「何すんの、後輩くん」
「それはこっちの台詞です！職場でこんな、やめてくださいよっ」
「二人の愛を深めてただけだけど？」
「Aさん、嫌がってるじゃないですか」
「えー、そう？」
アブさんは流し目で笑みを深め。
「……でも、後輩くんも見たでしょ？Aちゃんの真っ赤な顔。普段そっけない女の子のあんな表情、すごく嗜虐心そそるんだよねぇ。ねぇ、もしかして、後輩くんも興奮したり、した？」
「な……っ」
目を見開いたつわはすくんの体が震え。かたく拳が握られる。
でもそれは一瞬のことで。
彼は大きく息を吐き、いつもの静かな表情に戻る。
……冷静な子だ。
「……俺は、アブさんとは違いますから」
「………ふーん。それは、俺に対する挑戦？」
「お好きなようにどうぞ。……Aさん、大丈夫ですか？」
「……ん。ありがと。助かったよ」
つわはすくんの気遣うような視線に微笑むと。
「あ、替えのトナーこれですね。俺、やっときますんで」
「え？あっ……」
トナーを持ち、彼は頭を下げて部屋から出ていく。
彼だけに任せるわけにはいかないので、私もその後を追い。
すれちがいざま、アブさんと目が合う。
「………」
にやにやしてると思いきや、真顔。
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こっとん。(プロフ) - ぬかみそファブリックが…！こんな所で見れるとはw (2017年10月16日 8時) (
レス) id: f1d6e76849 (このIDを非表示/違反報告)
潮風夕凪＠磯勢 - んぴゃぁぁぁぁぁぁ殺凪さんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぴゃぁぁぁぁぁっぁん (2015年8月16日 12時) (レス) id: 6ce84fee74 (このIDを非表示/違反報告)
春雨パスタ(プロフ) - こんばんは。春雨ってやつです。文才が超↑ヤバすぎますね。ハイ。絵も高クオリティーですしおすし。あ、ところで、P-PのハムスターのDCP(だっけ？)の由来ってなんですk((ｺﾞﾒﾝﾅｻｲｲｯｶｲｲｯﾃｷﾏｽ。 (2015年6月20日 21時) (レス) id: 4c276c06bb (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑姉(プロフ) - そうさん» こんばんはです。コメントありがとうございます。某長谷部さんかっこいいですよね。私も大好きです。後半からは、錆鯖ワールドから外れまくってますが、よろしければ引き続きお付き合い頂けると嬉しいです。 (2015年1月18日 20時) (携帯から) (レス) id: a3d733735d (このIDを非表示/違反報告)
そう(プロフ) - 他の方もコメントで書いてるように、アブさんが某長谷部でニヤニヤしちゃいます！！私もあのアニメ漫画両方大好きなので！！！まだ途中ですが最後まで読むのが楽しみです！！ (2015年1月18日 16時) (レス) id: 9b92361085 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑姉
| 作成日時：2014年11月19日 15時
